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さもゆ
2024-11-16 22:21:28
45032文字
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BF
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【BF腐】ツイログ
ツイッターまとめ!女体化とか学パロとか暗かったりとかもあるから地雷原です!
最初の1ページだけ月英。あとはA英、CPなし。
2020.4.4 たまごのお粥pixiv投稿作品
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(既に何度かしている生存ifA英)
もごも語
「咥えながら喋るってさ、無理だよな」
何を、とは訊かなかった。アッシュは彼の様々なことを鑑みて──性格とか癖とか発言に関する最近あったこととかを──一瞬のうちに察しあげて、肩口に乗せていた頭を少しずらしてちらりと顔を仰ぎ見た。黒目は見るともなしにテレビへと向いている。自然な動作でアッシュも視線をもとに戻した。
「そんなことないだろ」
テレビではコメディアンがやれやれと肩を竦めている。「いや
……
」英二が身じろごうとして、乗っている金髪頭に諦めたのか、黒髪頭をごつりとぶつけてきた。
「確かに、誰もが無理ってわけじゃないけど」
「うん。お前の隣にいる男は咥えたまま喋ってただろ」
「僕はいつも言うよな。そこで喋るなって」
「うん」
「でもさ
……
これはちょっと男としてのプライドが
……
まあそりゃ人種の違いがあるからそんな気にしないけど
……
言うけど、僕はできてないよね」
「俺のがでかいから?」
「でかすぎるんだよ」
ふわーお、テレビスタジオからのお下劣な反応が出演者を湧かせた。
ぐりり、触れ合う頭を非難するように擦りつけてくる。
「アメリカンドッグに長さを足したようなものを
……
噛まずに咥えながら喋るなんて
……
無理だと思わない?」
「まあ、思う」
擦りつけられたことによって眼前へと垂れてきた髪をどけつつ、アッシュはされるがまま問い返した。「そもそも、喋れるようになりたいのか?」
ぴたっ、英二は頭で虐めるのをやめた。
「だって
……
」
「なに」
「きみがあんまり、笑いこけるから」
「あー、」
それに関しては、ちょっと悪いなと思わないでもなかった。
でも大体にして彼に非がある。とアッシュは信じている。初めてされた時は(もちろんアッシュは断った。断ったけれどでも「ちょっとやってみたいよ僕だって」と純粋に言われてしまったら「ちょっとされてみたいよ俺も」という気分になってくるので、試しにして貰ったのだ)、英二がそりゃもうひどかった。
大口開けて口に含んだのも束の間、すぐに吐き出して『これはどうやって食べるのですか』と言わんばかりに眉間に皺を寄せ指差すものだから、アッシュはその時点で腹筋に力を入れなければならなかった。くっ、と笑いを噛み殺した。
それから扱い方を教えつつやって貰い、ようやく口の中に収まる分だけ収まったところで、彼がもがもが言わせた。何か言葉を発しているのだろうことは分かったが、もがもがもごもご、ふぇぶふぇぶじゅる、じゅるるっ、何一つ理解できずあんまりおかしくってアッシュはとうとう大いに笑い出してしまったのだ。している方もしている方で真面目にしていたのが馬鹿らしくなったのかつられたのか、噴出したと同時、咥えていたものを吐き出し腰を折り曲げて笑い始める。そうなるともう駄目だった。散々笑いこけたことによって幸せで楽しい気持ちになり、邪な欲を取り戻すことにお互い躍起にならねばならなくなる。
その最初と同じようなことが、既に何度も起こっている。どうやら英二はそれを気にし始めたらしい。
「一生もごもごしててよ」
どっ、テレビから笑い声が上がる。
頭頂部を睨まれているのが気配で分かり、アッシュは更にもたれかかってやる。
「俺は好きだぜ。お前が喋ろうと一生懸命もごもご言わせてんの」
「
……
何言ってるか理解してないだろ」
「してるさ」
「もごもご」
「なんて言った?」
「左様でこざいますか」
「うーん、分かりませんでしたね」
「もごっ」
「それ見たことか?」
「正解!」
ぱちぱちぱち、観客がコメディアンの粋なジョークに拍手をおくる。アッシュはテレビから視線を逸らし、隣を見上げた。肩から頭を離すと、どうかしたかとこちらを見てくる。口を開けた。
「俺の真似して」
「なんで?」
「いいから」
あ、と口を開けてみせる。怪訝そうに英二もそれに従ったので、今度は、べ、と舌を突き出した。小さな口から、赤い舌が突き出される。
それにアッシュは食らいついた。
「もがっ」
英二が悲鳴を上げる。『今そういう雰囲気だった?』そういう雰囲気だったよ。むぐぐ、呻き声を発される。むぐむぐ、ふぇう。
何言ってるかちっとも分からない。けど、英語と日本語の次に好きな言語だ。
だから、アッシュは、そのままでいいよと英二をもごもごさせていた。とりあえず、数分。
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