さもゆ
2024-11-16 22:21:28
45032文字
Public BF
 

【BF腐】ツイログ

ツイッターまとめ!女体化とか学パロとか暗かったりとかもあるから地雷原です!
最初の1ページだけ月英。あとはA英、CPなし。

2020.4.4 たまごのお粥pixiv投稿作品


(付き合ってる生存ifA英)

ざまあみやがれ




「えっえっ、あ、あっしゅ……? うそ……うそだ……
 僕はずくずくと熱で溶けている体が急速に冷えていくのを半ば絶望して感じていた。原因は目の前、というか真下、というか、まあ、その、僕が跨っている年下の男にある。嘘だろ、ともう一度呟いても、嘘でもなんでもなく現状は極めて辛辣に僕の下に横たわっている。冷えつつあっても貪欲にさせられていた下半身を少し揺らし、それでも反応のない彼へ、ふぁーっく、と呟く。更にもうひとつ。ふぁっきゅー。更に更にもういっちょ。まざーふぁっかー。普段ならお口が悪いよオニイチャンと自分の方がよほど汚い言葉を使うくせにそう窘めてくる彼は、すやすやすや、まるで死んだように眠ってぴくりとも動かない。
 これはひどい。
 このまま鳩尾に肘を落としても、いやさ僕の人生で初めてこの男の顔をぶん殴っても許されるんではないだろうか。そしたら僕はきっと一瞬で元リンクスたちの英雄、もしくは都市伝説レベルの男になれるかもしれない。許されるはずだ。
「なあ、あっしゅー…………このくそやろう。
 なのに僕は涙を飲んで歯を食いしばり、よたよたと彼の上から退いた。すぴよすぴよ、寝息が聞こえる。気持ちよさそうな顔して寝ている。そうかいそうかい、きみはきみから誘ったくせに、そうやって僕だけ放ってさっさと寝るってんだな。……おれはちゃんと訊いてやったのにな、寝た方がいいんじゃないの? って!
「くそ、くそ、くそったれ……
 何が一番くそったれって。健やかな寝顔を憎々しく思いながらも起こしてやろうとは思えない自分が、一番くそったれだ。
 ちっと舌打ちして、でも大人しく彼の隣に収まるのはどうしたって癪で、僕はせめてもの反撃のためサイドボードへと手を伸ばした。



 清々しい朝だ。先に起きて朝食を作る僕の頬にキスをし、顔を洗いに行ったアッシュが、悲鳴を上げて戻ってくるまでは。
「バ……ッ、おまコレ、油性!!」
 喚き立てる頬には昨夜の僕の腹いせがでかでか書かれている。『私は恋人を放って寝落ちしました』
「ふーんだ」
 いいんじゃない、だいぶ男前に見えるよ。と僕はニヤけながら、口調だけはつっけんどんに言ってやった。
「え、英二お前なー……!」彼はだいぶ慌てている。へーんだ。
 ……ざまーみろってんだ、この寝坊助!