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お芋さん太郎
2022-07-26 21:11:55
38092文字
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僕のヒーロー
#ツイステ×映画ベイマックスのクロスオーバー
#シュラウド兄弟
#設定捏造
#オリキャラ・モブキャラ
#爽やか読後感
#最後にオマケあり
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◆
自室でモニターを追っていたイデアは、唇をかみしめて身体をせわしなく揺らしていた。これだけは譲れない(オタクには「譲れないもの」が非常に多い)といって買った、何万マドルもする最新のゲーミングチェアが悲鳴をあげる。
しかし彼にとっては、「そんなことよりオルト」である。画面も黒に塗りつぶされ、視覚では何も確認できない。首筋にゾッとしたものが伝い、心臓の鼓動がネズミのように早まった。
「おおおオルトオルトオルト、ダメダメ早くそこから出て!耐圧にも限界が
…
」
オルトを締め上げるギチギチミシミシという気持ちの悪い音が痛いほど耳に刺さる。耐圧限界を示す警告の赤ランプがパッと灯り、思わず吐き気がこみ上げた。
なぜ行かせてしまったのか、なぜ自分も一緒に行かなかったのかと、押し寄せるのは後悔ばかり。オルトが破壊でもされてしまったら心が死んでオバブロ不可避。全面的にイデアのせいだ。グッバイ今世、ハロー冥府。
ア、でもオルトと共に死ねるなら
…
とヤケになりかけたその時、聞きなれた合成音声が響いた。
『有効範囲半径10m、出力最大、エネルギー充填を開始
……
完了』
「オルト⁉まさか
…
」
イデアが顔をあげてモニターを見る。
黒一色だ。
いや、さっきと違う。
青黒い。
『発射』
画面が青く発光し、イデアを飲み込む。そして次の瞬間には、その青は青空に代わっていた。
イデアが椅子ごと後ろにビターンと倒れ込み、叫んだ。
「で、出~~~~~!!!拡散型電磁魔導砲BAL-3、通称『バルサン』!電磁波魔素波を前後左右上下の広範囲に同時に放つことで指定範囲内の電子機器類および魔法を無効化するバケモノ機能!全方位防御&逃走経路確保用に取り付けたのに攻撃に使うなんて、さすがオルト!略してさすオル!」
後頭部を打ったのに痛みは全然感じず、荒い鼻息が室内に響く。誰に求められたわけではない説明が、口から勝手にまろび出た。
3秒たって我に返り、赤く散った火の粉を払う。髪が青に戻った代わりに、白い頬が赤く染まった。
「でも待って、これはエネルギーを食うんだ。
…
やっぱり、残り9%。これじゃもうロクに戦えないだろ」
イデアが椅子に座り直し、モニターを確認する。
オルトがフラフラと飛行する様子がよく分かり、イデアは眉間に深い谷を刻んだ。
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