Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
はしびろこう
2026-03-11 23:39:24
28368文字
Public
Clear cache
マハバ特異点
みんな大好き!1ページ練習のちよどさんが描かれたOPEDがはちゃめちに良くて‥三次創作書かせていただいたらアフターストーリーまで頂戴したっていうこの世の夢みたいな一週間でした‥
こちらに掲載許可頂いてるのでみんなぜひ
最初のOPED
最後のマハバ聖杯戦争後日談
がちよどさん作品です!
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
きづき
ナーガとライダー相手に魔力を抑えた理由は、ふと気づいてしまったからだ。
魔力の枯渇。普通にパスがつながっている場合、食事や唾液などからの供給は必要としないが、問題は旦那に通常の魔力はそんなにない。
神代の生き物として、多少の耐性や普通の人間よりはあるのだが、旦那は修行を積んだ魔術師などではない。足りないものは食事から摂っている。効率はハッキリ言えば悪い。
ゆえにめちゃくちゃ食う男だと思われているが、仕方ない。
うっかりガンガン魔力使って回して、なんてしたらあっという間に旦那を骨と皮とかにしてしまいかねない。なるだけ旦那の負担を減らしておくべきだと、霊体化して過ごすことにした。
食事時と、戦闘の時、そして旦那が望む時だけ現界する。
「あーちゃー、腹が減ったならもっと持ってこさせるぞ」
「あ?」
「お前はたくさん食べろ!わたしは味方には惜しまんぞ」
「そんじゃありがたく」
「わたしはデザートとチャイを持ってこさせるか」
控えていた侍女がにこにこと可愛い王子へと持ってきたチャイをもつ手首をみて、
――
掴む。
「何をするのだ?」
「誰だ」
「えっ
……
えっ?」
女が怯えたようにこちらに目を滑らせる。ギリギリ、少しずつ握力を上げていく。旦那は、旦那つきの給餌を掴む俺を見つめて、何を言っているのか、という顔をした。
「侍女じゃねえよな」
「何を、」
「あーちゃー、なにをいって」
「
そ
・
の
・
顔
・
の侍女、こないだ指を切ってて皿を持つ時は小指と親指の付け根でバランスとってんだよ。今、指全部更にくっつけてるよな」
「!!」
掴んだ手首をそのままに壁まで叩きつけるよう投げ捨てれば、とん、壁に足をつけて三角飛び出部屋から出ていった。
「
――
いまの、は‥」
「アサシン、だな」
「なんで、だって、あの侍女は
――
」
生まれてこの方ずっと世話をしていた女なのだろう。そして
――
「おそらく本物は殺されてる」
「
……
!」
渡されたチャイの器に生身の唇をつければ、びりっ、痺れる。
――
ハサンの毒だ。触れただけで人間ではひとたまりもないだろう。
「この食器はこのまま捨てろ」
布に包んで別の控えていた侍女に渡せば、旦那はしゅんと下を向いてしまった。
※
部屋に閉じこもってしまった旦那に、少しだけ待っててくれと部屋を出てビワを摘んできた。
これで少しは気がまぎれるといいのだが。
「あーちゃー」
「んー?」
「剥いてくれ」
「はいよ」
さっきつんできたから食べて平気だぜ、と実っていた果実を渡して霊体化していたら声をかけられて実体化する。むいてタネを取り出し、更に並べる。
並べたものをとって小さな口を開けて一口、二口と食べて、ポロポロと落ちる涙は見ないことにした。
まだ十にも満たない子供に、今まで一緒にいた人間の死は耐え難いことだろう。
大人になった旦那は眉一つ動かすことなく受け入れられるようになっていたが、今の彼は子供である。泣いたっていいのだ。命を狙われ、侍女に至っては
――
衛兵に探索を放ったら、裏の森に打ち捨てられていたのだから。
「
……
今日はもう休むのか?」
「うん」
「なら、手を握ってくれねえか」
「ええ?」
「あんたが寝るまででいいから」
な、と手袋をとって手を差し出せば、少しだけ表情を明るくした。
「おまえはさみしがりだなぁ、あーちゃー」
「そうなんだよなぁ、優しくしてくれよ」
少しだけ、貯めておくために手を繋いで、回ってくる魔力を貯めておけば、少しは長持ちするだろうし、戦闘時も魔力を使っても良くなるだろう。
「わたしは弟がたくさんいるから面倒見るのは慣れてるんだ!
……
たくさん甘えていいぞ」
「あんがとよ、旦那」
「だんな?」
やべ、まちがえた。
「いいな、早く大人になりたい。そう呼んでいいぞ、あーちゃー」
まごうことなき魔性の笑顔をむけられて、苦笑い。悪い男になるはずだ。生身の手を握れば、小さくて、柔らかい手が握り返す。
フッカフカの小せえ手に、窒息しそうなほどの多幸感に包まれてしまった。
「おやすみ、あーちゃー」
「おやすみ」
小さなまぶたが、おちていく。
※
アサシンには気配の遮断がある。
あの様相を見るに、
――
百貌のハサンだろうか。まあ暗殺業なんか生業にしてたら変装技術くらいつくだろう。
しかし、旦那に向かってくるサーヴァント自体が多いのではないか?
すでに、ランサー、ライダー、アサシンが旦那に一直線にむかってきているのだ。
別のところで潰し合いをしても良さそうなもんだが。
「
――
」
当人に聞けばいいか。窓から風がふわりと舞う。
残念ながら
暗
・
が
・
り
・
か
・
ら
・
の
・
夜
・
襲
・
は
・
一
・
家
・
言
・
あ
・
る
・
。
・
掴んでいた手を離し、後ろから襲ってきたアサシンの体を伝わせて顔面へ。
先ほどと顔は違うが、骨の面を被っているのであまり変わらない。グシャ、仮面ごと顔面を潰す。一人目。二人目も直に旦那を狙ったので指に引っ掛けたチャクラムで首を飛ばす。三人目、天井からこちらに向かう大柄の男の首に足を引っ掛けて、へし折る。
もう一人くらい来るかと思ったが、
――
これでおしまいのようだ。
……
他のところに、偵察に出している?
「
……
なあ、耳は生かしてるから聞こえてるよな?」
「
――
」
最初にきた男が目は潰れているので見えないとは思うが。
「お前で全部か?」
無言。みき、みき、みき。ゆっくり、ゆっくりと首の角度を上げていく。
「旦那がいるからよ、静かに済ませてえんだ。喋らねえのは構わねえが、死にたい時は大声出す仕草をしな」
「
――――
」
わざとらしく大きな声を出そうとしたので首をねじ折った。まあ拷問に屈する連中じゃねえわな。
まだいるのか、もういないのかもわからない。一応このまま警戒は怠らないが、ほかのサーヴァントにも放っているならしばらくは猶予もあるだろう。
ふー、旦那の手を再び掴み、ゆっくり目を瞑る。少しでも魔力を抑えて、貯えとかねえと。
「あ、ちゃ?」
「んん?」
「
……
て、はなした?」
「おねしょしそうだったもんで」
「こわいゆめでもみたか?」
「おう」
「まにあった?」
短い手を伸ばされたので、頭をベッドに近づければ
――
ぽんぽん、頭を撫でる旦那に頭をあずける。完全にヘルメットの上だが、頭を撫でられるなんて久しぶりだ。
「間に合ったよ、旦那、俺はあんたのサーヴァントだぜ」
「ふふ、えらい」
くすくすと
お
・
に
・
い
・
ち
・
ゃ
・
ん
・
の顔で笑われ、この人の弟、ベッドを奪い合う理由がわかるなぁと思ってしまった。
20250320.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内