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はしびろこう
2026-01-29 21:30:58
25104文字
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メカクレ特異点
メカクレ特異点再録
アシュヨダと、ちらっとパーバソが香るかも
バーソロミュー、アシュヴァッターマン、ドゥリーヨダナ、カルナ、岡田以蔵、最後にパーシヴァルがそっと出てきます
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(おまけ1)
ヨダナさんと以蔵さん
「イゾー、イゾー!」
酔っ払って気持ちよく帰ってきたところで、今この特異点のバーソロミューを騙すために服やら何やらを吟味しているインドの英霊に呼び止められた。名前は確か、ドゥリーヨダナ。部屋の中では外国の聖職者という赤い男がグラスを片付けていた。
「おう、どいた?」
「お前賭け事が好きらしいな」
賭け事も遊びも酒も、楽しいことは大好きである。ただこの男、生前賭け事で従兄弟の身包み剥いだ実績があるらしいので少しばかり眉を寄せる。
「おん」
「ちょっと簡単なやつ教えてくれんか?」
曰く、いろいろなお国出身のやつに聞いているそうな。人の懐に入るのにも、会話のタネにも、少しばかりの遊戯にも役に立つのだとお調子者の王子は言った。
そういうことなら軽く色々教えてやるのも悪くない。
岡田以蔵は頼られるのが好きだった。人にものを教える機会もそうなかったので、余計にである。自分はここにいていいと、言われているようで好きだった。
まあ教えるのに掛け金とかそういうのはなしで、かるく遊びを教えてやろうということだ。
「そーいうことなら、わしに任せちょけ!」
▪︎
「丁半博打か、これわかりやすくていいな」
「そうじゃろォ?」
酒を勧めながら色々話をして、いい気分になった。実は先ほど数回ほど丁半博打で賭けたのだ。そして勝った。ちょっとだけ。
酒も回って人の役に立てて、今日はいい夢が見られそうだなんて思ってみるが、ドゥリーヨダナが水を差し出した。
「イゾー、そろそろ帰らねばならんのではないか?」
「んなんじゃあ、わしゃ、まだ
……
」
「
マ
・
ス
・
タ
・
ー
・
の
・
寝
・
室
・
の
・
護
・
衛
・
をするのだろう」
「そうじゃった
……
わしは
――
かえる」
「ん、一応飲んでいけ」
コップいっぱいの水を差し出した世話焼きな王子から受け取ったそれを喉の奥に流し込む。
楽しかった。楽しかった話をマスターにもしてやろう。そう思って部屋を出る。
「また明日
……
」
「おう、おやすみ」
部屋から出て、隣の部屋に戻るだけだが、部屋のドアが閉まるまで坊さんは見ていてくれた。
いいやつじゃ、王子というあの男も、気さくな男だった。また夜に少し酒飲んでもいいかもしれん。
▪︎
「お疲れアシュヴァッターマン」
「おう、旦那も」
テーブルに転がるサイコロとやり方のメモと酒。先程までイゾーが座っていた位置に座り、ドゥリーヨダナのグラスに水をそそぐ。
「どうだった?」
「そうだな、あまり頭や口が回るタイプではないが、他人の身体の中身を騙すのがうまいとみた」
一対一で相対して武力制圧しようとしたらこれほど嫌な相手もいない。
「そうだな、口が回るタイプではねえが目も良かった、違和感探すのがうまい」
話の途中、さいを振るときに少しばかり目を引っ掛ける動作を入れてみたら酒に浸っていたというのに驚くほど正確に見咎めてきた。
「マスターに張り付かせておけばまあ安心であろう」
マスターが取られて仕舞えばこちらはそれでおしまいなのだ。腕の確認と、今後何かあったときにきちんと使えるかどうか、もしもの時にどういう使い方をするべきかを知る必要があった。
結論とすれば、脳みその化かしあいバトルには向いていないが、接触した瞬間に身体を騙すのはものすごく上手い。
安心してマスターの護衛を任せて、こちらは好きなように動けそうだった。
「そうだな。んじゃ、こっちは一応ブルジョワ設定の見た目もう少し詰めようぜ」
「うむ」
次の日、ドゥリーヨダナはメカクレ大好きの男からメカクレのポテンシャルを褒められ
――
そのしばらく後に岡田以蔵はマスターごとこの時代のバーソロミューの船に行くことになる。
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