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akinoshiroihana
2025-03-30 21:14:51
28993文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫1
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春の接吻
名刺にしたかった!
……
んですが、私の自我ができる寸前の幼少期に目にした、東映Gからちょっとだけ後の、水木の兄貴と思しき歌のお兄さんの事を入れたらギリ収まらず。
(´・ω・`)ショボーン
======
「気安い空だったらないね」
すっかり南からの風になってる、元気ちゃんの校庭の桜が咲くのも早まりそうだ
やわく肌に飛沫くような微細な雨粒が、霧雨の夕辺を行く人影にそう評される
「へえぇ、そんなのわかるんだハヤトさん」
「ああ。今年の夏の自由研究には天気図の読み方を覚えて何かやってみないかい」
「やだよお、ハヤトさんのそういうとこ、教育ママ、じゃないやパパになりそう」
言いつつ彼らが探していた人物は、春の雨の中散り初めた満開の白木蓮の下にいた。
霧とも靄ともつかないそれが濃いからそうそう誰にも見とがめられると思わなかったのかもしれない、手にした大輪の花にそっと唇を寄せて。見なかったふりをしてやろう、と深謀遠慮の隼人は思った、だが一緒にいたピュアな小学生男子はそうもいかなかった。
「見ーぃちゃった見ちゃった!何やってんのさリョウさんてばハズッカッシイの!」
竜馬は遠目にわかるほど、凛々しい頬を赤くした
やむなく隼人もそちらに調子を合わせつつ、深手にならなさそうな言葉を探す
「なにやってんだい詩人かい
オスカル様にでもなったかい
―――
」
あーボクしってるよ!最近エネーチケーのヨウジバングミにさ、新しい歌のお兄さんがいるんだけど、なんだかすごくカッコつけなんだよ!時々歌うときにバラなんか咥えちゃってんの
そんな事を言い、元気少年は謎のポーズを取る、”お弁当食べ~て、また回る♪”だかなんだか、おおよそ薔薇を咥える必要は無さそうな歌詞とともに。
「ばっ」
「ええ、そりゃあ
……
そりゃすごいな」
「だよ!ミズキイチロウお兄さんていったかな、リョウさんのはきっとあのマネっこだ!」
「いやそれは」
「ちち違う違うちがうっっっ!」
さえぎる声にはクレッシェンドがかかっていて、必死というか怒髪天なそれだった。
「おいおい」
降ってきたこれの色と手触りがとても似ていると思ったから、確かめてみたくなっただけだよ
「へえ、何ににてたのさ?」
無邪気に尋ねつつ歩み寄る子供相手に答えるではなく、竜馬はまっすぐに腕を伸ばして、子供の帽子の上、自分の戦友をぴしりと指差して返した。
「このまえの!お前の!その、ああ
―――
あの時だ、あれだよ悪いか!」
博多人形のように凛々しい童顔に強い雄が揺らめく表情にそう睨まれた相手はぽかんとした後、何か考える素振りを仕掛け、しかしその動作が終わる前にはっと気付いた様子で
隼人の透明感さえある白い面がさーっと青くなり、そして赤くなり、何も言わずくるりと広い背中をむけると霧雨の中走り去った
あっ、どこにいくのさハヤトさんハヤトさーん、もう晩御飯だってリョウさん呼びに来たんじゃないか
薄闇の中振り返りもしないその背に子供が叫ぶのを見つつ
御返しだ、ざまをみろ
そう、竜馬はうそぶく。
色と、感触と、それに匂いも。
唇で触れて確かめたくなったのだ
木蓮。マグノリア。柔肌みたいな白い花。
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