akinoshiroihana
2025-03-30 21:14:51
28993文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫1




倦み月

何故か濡れ場が発生してしまったので隔離。面白くないです💦

どうもエロじゃなく💩話を書こうとしたらしい……?
身障者用トイレを変なことに使うな、麻痺で我慢できなくなってる人もいるんだからー!と身をもって知りつつも書いてみる、新ゲ

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重ねた手のひらの先、水色の陶製部品がびしりと音を立てた
『あっバカヤロ、爪立てやがったな』
……何もしてない、勝手に壊れた』
「嘘つけえ」
言いつつ竜馬がぐいと押し付ければ、便座との間に挟まれた格好の隼人が開いていた方の手で自分の口を覆い天井を仰ぐ。研究所内共同便所の壁や便座なぞに触れていた手でも躊躇う暇も無かった様子で
知り合いの姉ちゃんで客にそう言われると一番むかつくつってえのがいたな
デンワでパソコンの修理屋してる姉ちゃんだったか

事の最中の竜馬はよく喋った。
障碍者用トイレが修理中の札と粉砕途中で瓦礫が剝き出しのコンクリ床を見て舌打ちした後、場所を変えるでもなく普通の個室へと連れの手を引いて。いざ本番の段となれば水を流し続けて声漏れに「一応の対策」をするなどもした。ここでの作法のようなものを知っているらしかった。なのにその合間に、出入りする人間が途切れればすぐに。まるで見付けられたがっている隠れん坊。

「今でけぇ方してった奴、肝臓悪ぃかな」
後に残された排泄臭は、彼にとってむしろ内臓の臭いであり、閲覧したブログ程度、待ち合わせ場所から動けない時の目の前の人の流れ程度のポジティブな関心の対象になるらしい。自室に戻る許可も下りないまま場所を選べないまま欲を持て余した上での、汚い場所でのセックスに萎えるよりはおそらく効率的ではある。慣れた者のルーチンか、他の者の排泄痕を嗅ぎ食らいさえする犬のようでもあると隼人は感じた。お前はハラワタまですげえきれいなのがわかるいい匂いだったからさと最低の口説き方をされたときも。

「そういえば、昔こうやってた時、一回、そりゃあもうすげえいい臭い、がしてきたことが、あってよっ」
『ッ!』
「キッ、タネエと こなのに・旨そうな、ぐらいの匂い、で!」
べらべらと続け集中できるものなのかと不思議になるその口と頭とは裏腹、捻じ込まれた器官は自分の一番心地よい感触を探し、そこと決めればあとは執拗に身をこすりつける。いつの頃だったか部屋飼いの犬にそうされてニスがすっかり禿げたワードローブがあった、と隼人は
『 、!……ツ、っ! あ!‼』
下りたままだったタンクのレバーを捻ったのは彼の手で、水流が呻きを辛うじて押し流した

壁向こうの女便所によ、赤ンボが捨てられて死にかけてやばかったんだよ。お巡りのオバチャンがいうには、母乳しか知らねえガキのクソは炊き立ての飯と同じ匂いになるんだと。
俺ぁてっきり、腹の減り過ぎでてめぇの鼻がバカになったのかとぞっとしてたんだけどよ。他に赤ンボにやれるものがなかったからそうなったんじゃねえかつってたなあ

洗面所で手を洗い、先に廊下に出ながら竜馬はそう言う。さして広くない廊下の向こうはすぐ窓で、見えるのは夜も煌々と照らされる敷地に山際それに空。流されたように滑り込んでくる黄色く濁った天体。

「月はいいよな、なんにもねえ空を独り占めでのんびりしてやがる」
明るい声での誘い、であろうとしているもの。灰色に輝く都心の空の下から出たことのないままこの不夜城に連れてこられた男はどうやら本気で星空の広さ高さ深さを知らないのだ、心を震わせたことのないようなまま身体だけ育って。
空虚か轟音、飢えか貪りしかない、根を下ろす命の無い地か穴だらけの廃墟のようだと、あるいは夏の夜のアスファルトの熱さ薄汚さか、雑多に汚猥。心を寄せる場所は無い。それでもひと眠りはできる接触だったと隼人はそれ以上の思索を切り捨てた。体の奥、どろりと動く月を感じた。