osorakirei_
2024-05-20 18:18:49
19184文字
Public 小説
 

# いいねした人をイメージして小説の書き出し一文

※前提としてタグ改変をしています。書き出し一文でイメージが伝わるわけがないため、500〜1000(+100)の掌編として書いています。



冗談だよ

 本で溢れかえっていた。壁に寄せられた本棚にはもちろん床にも多く鎮座していてただ歩くだけでも随分気を遣う――何せ少しでも傷でもつけようものなら言葉巧みになじってくるのだ――薄暗い中をゆっくり進む。故意でなくとも粗雑に扱うことを厳に戒めるのなら、きちんと整理をすればいいものを……今まで何度か誹りを受けてきた身としてはそんな悪態が浮かぶのも自然なことだろう。
 蝋燭の明かりが強くなる最奥で彼は生活をしている。正しくは彼が生活をしているから明かりが強くなるといった様相であり、およそ生活スペースと呼べるようなものではない。あるものと言えば机と本くらいなものだ。窓はない。掃除の時換気はどうするのだろう、本の有様を見れば掃除などしないというのは想像に易くはあるが。
 こつり、と足が音を鳴らす前に彼が反応する。センサーでもついているのかいつもこちらが声を掛けたりだとかの行動を起こす前に、こちらの存在を認めていた。いつものように机に腰かけたまま目を細めて口元を緩ませる。長く伸びた髪の毛を敷いてしまっていてもお構いなしなのも、いつものことだ。
「今日はなんだっけ」
 低く、耳に届く。容姿で判別しにくい相手を彼と称するのは、声が男性的だからが理由としてある。身体的にも女性よりは男性寄りであるのだが中性的というのが一番近く、一見断定は難しい。整った顔立ち、華奢な肩、細い指、欠けた耳。立つ噂は変人、奇怪、不審者等々……といった最悪ということだけはよく伝わってくるものなのだが、そんな評を貼り付けてしまうのはどうにも惜しく感じる。
「何を入れるつもりなんだ」
 机の端、空の鳥籠に視線を向けつつ口を開く。その鳥籠は自分がここに出入りし始めてからずっと空いたままになっているものだった。視界には入れつつも気に留める程でもなく、したがって言及をしたのはこれが初めてになる。どうしてか、今日は訊ねてみたくなった。
 彼は数瞬ののちああ、と喉を鳴らした。理解したという意図を持って静かに、けれどどこか楽し気に空気が揺れる。独特な雰囲気と魅力。弧を描く目元は梟に似ている、きっと魔女なのだと思う。
――心臓でも入れようかな。





・・・・・・ ○駒時さん
フクロウ →夜行性 森の物知り博士、森の賢者 へー
絵を頑張っててすごい 絵がうまい フォロワー食べてる
おちついている 本が好き 小説 ミミズク

きっと魔女なのだと思う。
他には他者を玩具としか見ておらず痛めつけはするけど長く遊ぶために殺しはしない(そんな事実は存在しない)だとか目をつけた相手は絶対に逃がさない(そんな事実は存在しない)だとか気に入らない相手のことは少しだって認識しない(そんな事実は存在しない)だとか。
そんな恐ろしい話が現実だったとしても、自分にはあまり関係がないのだから追究するだけの意欲もない。
窓はないって今書くとふふってなっちゃうな この部屋、なんか…………
・・・・・・

ファンタジー企画を実家とするもの、ファンタジー小説をしてみむとしてするなり。ファンタジー……
それらしい描写でも入れれば良かったのかと思いますが、それが当たり前の者にとってわざわざ意識を向けることもないということはありますからね……
彼は酷いことはしたことがないと笑いますが、現状一番有力な説が自己申告しかないのでその話を鵜呑みにするしかないだけです。火のない所に煙は立たぬとはよく言ったものですね。