osorakirei_
2024-05-20 18:18:49
19184文字
Public 小説
 

# いいねした人をイメージして小説の書き出し一文

※前提としてタグ改変をしています。書き出し一文でイメージが伝わるわけがないため、500〜1000(+100)の掌編として書いています。



今日は深鍋に水をたっぷりと

 ジャリジャリ、と音が鳴るのを耳にして本当に正しい擬音を出すなと思いつつ、街灯がほとんどない道を歩く。まずジャリという音があり、次に砂利があった。携帯のライトは広範囲ではないもののそれなりに明るく、ひと一人を導くには十分で、地面に横たわる小石たちや懸命に根を張る草の姿を顕わにした。光が丸いからスポットライトのようにも見える。人生は自分が主人公だし、また誰かの人生ではその誰かが主人公となるのだ。だからこの小石たちだって主人公足り得る存在で、こうして照らされるのは当然のこと。まぁ出番って数秒だし、終われば踏まれるしかないんだけどさ。ジャリ、ジャリ、ジャリ。輪から外れる小石たちに別れを告げ、力量差を分からせてやる。
 田舎である。街灯は大通りにはあるがそれも途中で途切れてしまったり、交通の便も悪く……とも言えないけれど、良いと言うにはストレスが溜まるというような中途半端なところ。とはいえ『住めば都』とはよく言ったもので、そんなこともあらぁなと目を瞑れる程には生活の時間が長くなっていた。悪いところばかりでないのも事実だし。煌々と主張する看板を目に入れては目を細め、歩幅を大きくする。近づくにつれ光る箱の主張は強くなっていく。
 例えばこんなファミレス、二十四時間営業とまではいかなくても遅い時間まで経営している。田舎の夜は早くて二十一時を回れば大体の店が消灯してしまうものだから、夜中にちょっと集会なんて出来やしない。コンビニにたむろするのは普通に迷惑だから選択肢にはないし、かといって毎度誰かの家というのもそれはそれで……少し違うんだよな。という、そんなわがままを叶えてくれる『悪いところばかりではない』の内訳。少し建てつけの悪そうな自動ドアの音も雰囲気が良い。待ち合わせであることを告げ店内に視線を……、と、探すまでもなかった。
「来ちゃった」
 おーと間延びした声を耳に入れつつ見下ろした頭越しにテーブルの上を確認する。ハンバーグあるけど夜中に何食ってんの?
「あれ、てか芋ないじゃん」
「出たよ芋男爵」
「芋男爵って何だよ」
 男爵は男爵だろと笑いながら上着がどかされ、開いたスペースに腰を下ろす。俺にもちょうだいとこれは前方から。もとよりそのつもりだよ。
「良いだろ別に、美味いんだから」
「悪かねえよ。でもほんと好きだな」
「美味いからな」
「まあうまいよ」
「うん、うまい」
 中身はないが意見は一致した。集合したばかりで解散せずに済みそうだ。
「じゃあ楽しい話しようず」
「くじ作る?」
「昼の番組かよ」
 盛られた芋が到着し、会話が流れていく。口が回る。無駄な時間の有意さを実感する。芋が減る。浅瀬を過ぎた二十二時半。





・・・・・・ ○さばさん
おっぱい ムキムキの男 ノイキャン hazama プロレス 流れ星
芋の話よくする Q.楽しい話と言えば? A.芋の調理法
さわやか げんこつハンバーグ つちのこランド 岩塩 お誕生日塩(?)
っぱさばさんっておっぱいだよな……強い男の話にでもすっか?うーん
雄っぱいってwikiあるんだ……本来は胸板と呼ばれる

深夜二時。
思いついて書きやすそうだったから書き始めたけど宅飲みやめるか、さばさん酒飲んでるイメージそんなないし ファミレスでだべってる方がぽいだろ……
 煙で薄っすら視界が悪い、騒音対策に窓は閉めている。代わりとして換気扇は回しているが、こうも人が居れば空気が循環しないのは当然と言えた。室内には自分を含めて五人程。示し合わせて何かをするということもなく、けれど何もしないということもなく、大騒ぎでもなく、通夜でもなく。机に広げられたジャンクフードをつまみに酒を飲んでいた。ナゲットが減る。所謂宅飲みというものもこのメンバーではよくあることで、代り映えのない場景が続く。ポテトが減る。
・・・・・・

芋の話のイメージしかなかった。あとめちゃくちゃ書きやすかったけど、書きやすかったが故に90割書いてあることの意味が分からない気がする。人って歩くだけの描写で600字書けるらしいですね。
頭を使わない会話の心地よさたるや、それは代用できるものはないでしょう。現実を脇に置いておいてくだらないことを考えてやり過ごすくらいがちょうどいいのです。例えばこの目の前のじゃがいもの調理方法だとか。