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osorakirei_
2024-05-20 18:18:49
19184文字
Public
小説
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# いいねした人をイメージして小説の書き出し一文
※前提としてタグ改変をしています。書き出し一文でイメージが伝わるわけがないため、500〜1000(+100)の掌編として書いています。
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ほんの一時だけ
昔から少しだけ、気にかけるものが多かった。人よりちょっぴり、ほんの少しだけ
……
と、こうして強調をしてしまうのはどことない恥ずかしさと、なんとなくの意地がにじんでいるのだと思う。わたしは道を外れていない、いいこです。と言い聞かせ。人と違うということを避けていたいんだ。と自己分析。
人と違う、誰にも似てない、ゆいいつのもの。まわりではそういう『特別』を欲しがる言葉をよく聞くけど、そんなのひとつも分からなかった。特別でなんかいたくない。だってそしたら目立っちゃう。誰かの視線も、ちいさな話し声も、ただのひとりごとさえ、わたしの息を詰まらせるから。
「あ! 居た居た」
後ろで聞こえた声に肩を揺らす。ほら、今だってそう。すぐに返答が聞こえて、投げられた言葉は正しい形で返されていて、だからわたしに向けられたものじゃないって分かったのに。ぐるぐる、ぐるぐる。ホースを繰って移動して、ぱたぱたと水が葉っぱに当たる音を耳に入れて、いつもの動きを繰り返す。ぐるぐる、ぐるぐる。その間、ずっとまわっている脳みそを無視も出来ずに気分が悪くなって。必死になって、暴れだしたくなるきもちを押さえつけていた。でもそうやってしていた我慢は爆発するのがお決まりだから、仕事が終わればその場から逃げてしまった。片づけだっておざなりに。
はしって、はしって、息が上がるころには人の気配も消えていて、それでもまだ、ぐるぐると。昇降口に近いところは人が多くて苦手だな、やっぱり、どうしても。
植物の種は土と水と光で成長する。不安の種は、なにで成長するんだろう。チクタク、チクタク。例えばこういう、時計の音? なんてことない、いつもわたしの左手首から聞こえる音。それでも一度気になってしまうともうだめで、ただお仕事をしているだけだとしても、追い立てられるような気がして落ち着かなかった。その証拠に心臓の文句は終わらない。ドクドク。チクタク。ひとりなのにうるさい。敏感になって、全部吸収してしまっているような気がする。それなら全部なにもかも、不安の種にとっては栄養なのかもしれない。なにをしても成長してしまいますか? これはずっと、わたしのなかにありますか? 勝手に暴れてしまいますか? チクタク、チクタク。ああもう、それなら。
――
くるり。
規則正しい機械音に合わせてつま先立ち。くるり、くる、くる。どうせ飼い慣らせないんだったら、それなら隣で踊ってしまおう。誰もいない渡り廊下。
針が回る。
・・・・・・
○散さん
ふわふわ 心配性 機械オンチ いのち
………………
不安 いかく トリネコイヌ(何?) かわいい
チクタク。時計の音が大きくなる。チクタク。一度気になってしまうともうだめだった。
チクタク。チクタク。追い立てられるようにごはんを口に詰めこんで、席を立った。
飼い慣らせはしないのだから、それなら隣で踊ってしまおう。ほんの一時だけ。
心臓が文句を言っているのは急に運動をしたことと驚かされたこととどっちに対してなんだろう。
誰の視界にも入りたくなんかないのに。
・・・・・・
ふわふわのかわいいいのち
……
という印象が強めにあるのは、そうなんですよね(そうなんです)。
ふわふわ加減はひらがな多めという部分でここは一つ
……
でも実際意識して漢字を開いています。言葉遣いもやわらかめというか、易しい表現を多めにしています。擬声語も多め。
あなたも一人じゃさみしいでしょ、わたしも孤独はこわいから。特別でゆいいつなんて耐えられないよ。
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