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鹿
2023-10-07 22:53:16
10468文字
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ある狂人の独白
凄烈鬼と自由の剣、開催誠にありがとうございます。
このお話は土斎と思って書いておりますが、斎藤は最初から最後までずっと死んでいて、土斎はお互いモブ女性と結婚しています。
予めご了承ください。
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目を覚ましても頭ははっきりとせず、やはり食欲がない。それでも冷蔵庫に這いずるように向かい、なんとか常備しているたくあんのタッパーを取り出したところで、ふと気がついてしまった。
自分は、これが好きだからいつも食べているのだろうか。
それとも、かつて好きだったからいつも食べるようにしているのだろうか。
仮に、これを食べるのをやめたら、土方歳三を構成する要素はどれくらい失われるのだろう。今だってもうほとんど残っていないのかもしれない、かつての残滓は。
タッパーを閉じてみる。しかし代わりに食べたいものは思いつかなったので、そのまま冷蔵庫にしまうだけになった。
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