お芋さん太郎
2022-06-03 21:08:54
21068文字
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ドキッ! 護衛なしでお友達と初めてのお泊り花火大会 in 熱砂の国

※ツイステ
※ディアソムニア寮
※オリキャラ
※アリアーブ・ナーリヤ

以前pixivに投稿していた作品です。







暗い暗い森を抜け、立ち込める霧のその向こう。
道なき道を奥へと進み、鋭い棘をもつ茨を超えたさらにその先に『茨の谷』がある。
妖精族の多く住む集落が広がり、その中心には大きな城。
妖精族の王が住む城だ。

大いなる王の住む城にはいくつかの宝物庫がある。
眼が眩むほどの金銀財宝、きらびやかな宝石、何ものにも替え難い国宝の数々。
それらすべてに値段などつけられないほどの価値がある。

しかし、歴代最高と言われたとある王には、大きな宝物庫とは別に後生大事にしていたと言われる箱があった。
王の自室のデスク、一番上の引き出し、その奥に几帳面にしまわれている古ぼけた小さな箱。
その箱の中には黒いテープの巻かれた小さな小さな糸巻きがひとつ。

その王は時おりその糸巻きを見つめては、愛おし気にほほ笑んだという。