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pinopipi
2026-07-14 08:08:32
26803文字
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きみがいい
ヌヴィフリ/貴族パロ/捏造&改変だらけ/1P目の注意書き必読
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それから1週間後。
第1王女フォカロルスから提出された法案は激しい議論の末に無事可決された。女王エゲリアの承認を得て、第2王女フリーナと他国の王子の縁談は白紙となった。
議長を務めたヌヴィレットはフォカロルスと約束した通り、終始冷静に中立を保つ姿勢を見せながらも、反対意見を述べる大臣達を正論で諌め、フォカロルスが優位になるよう議会を進行した。法を熟知し、大臣達の人間性もよく理解しているヌヴィレットだからこそ出来た所業である。これまで常に公平公正な態度で真面目に仕事をこなしてきたヌヴィレットが、まさかフォカロルスの協力者だなどと見破ることができた者は、もちろん誰一人としていなかった。
相変わらず部屋に引き籠もっていたフリーナは、母である女王陛下から突然の呼び出しを受け、急いで身支度を整えて部屋を飛び出した。
女王の執務室に入ると、そこには母エゲリアと、姉フォカロルスがいた。
「フリーナ、突然呼び出してしまってごめんなさいね。貴女に良い知らせが2つあるの。」
女王エゲリアは優しく微笑み、慈愛の眼差しでフリーナを見つめる。
「1つ目、貴女を他国に嫁がせるという話は無くなったわ。」
「えっ
…
!」
フリーナは驚き、大きく目を見開く。
「2つ目、貴女にフォンテーヌ王国の永住権を与えます。この度、王位継承をしない王族に関しての法律が改正されることになったの。だから貴女はこの先も他国に行かなくて良いのよ。結婚だって今までよりも自由になるわ。例えばーーーー貴女が望めば、我が国の民と結婚することも可能よ。」
エゲリアは意味深に笑みを深め、どこか嬉しそうに告げた。
突然の掌返しに、フリーナの瞳が揺れる。
エゲリアの隣に控えているフォカロルスの方に視線を向けると、フォカロルスは得意げにウインクを投げてきた。
ああ、そうか。フォカロルス姉様が約束を守ってくれたのだと、フリーナは理解する。
何もかも諦めかけていたけれど、全部諦めなくて良いのだ。
一生この国にいられる。
そして、自分が選んだ人と結婚することだってできる。
頭に思い浮かんだのは、もちろん大好きなひとーーーヌヴィレットの顔だった。
「それでフリーナ。貴女の希望を聞かせてもらいたいのだけれど
………
」
エゲリアは微笑んだまま、フリーナへ問いかけた。
刹那、フリーナの背に緊張が走る。
王家に第2王女として生を受けて十数年。母や姉に目一杯愛されて育った自覚はある。法に触れない程度の多少の我儘であれば全て叶えてもらえた。しかし、王女として自由に自分の意見を女王へ述べ、願うことが許されたのは今が初めてだ。
これはフリーナにとって、まさに千載一遇のチャンスだった。
ゆえにフリーナは、女王からの問いに正直に答え、欲しいものを素直に望むことに決めた。
「僕は、ーーーーー」
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