pinopipi
2026-07-14 08:08:32
26803文字
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きみがいい

ヌヴィフリ/貴族パロ/捏造&改変だらけ/1P目の注意書き必読


(……あ、今日もいる)

舞台上で伸びやかに歌い、華麗に踊るひとりの少女が、演じる役の仮面の裏で小さく顔を強張らせた。
少女の白く透き通った肌をじりじりと焼くのはスポットライトの熱だけではない。注目する視線、観客達からの期待の眼差し。熱狂的な歓声。夜空を埋め尽くす満天の星々。その中でも一際強く鋭い輝きを持った熱が、今日も最前列中央から注がれている。

(うぅっ相変わらず目が怖いってば……!ま、まさか、今日こそ僕の正体に気付かれてしまったんじゃ……?!)

その視線はまるで心臓に突き立てられたナイフのように危険なものであると、演技の外側で確かに警鐘を鳴らしていた。それでも、今は大切な公演中だ。集中しなければ。
少女は最前列中央を視界に入れないよう視線を真っ直ぐ遥か遠くへと向け、美しい笑顔を崩さぬままただただ演技に没頭した。