頭痛が酷い。性能の悪い頭をオーバーヒートさせるまで使ったからなのか、それとも普段出すことのない大声の酸欠か、あるいはその両方か。不快の要因となっていたサイレン音やラプラスの音声がピタッと止まった。
「と、止まっ……た……?」
「何何何何何何何何何!?!?!!!? もう爆発する!?!?」
「う、うるさかったの………みみがバカになるの……」
「ヒィィ………!! もういっそひと思いにやってくださいぃぃ………!!!!」
「非常電源への切り替えはまだなんですか!?!」
「皆さん静かに! 動かず落ち着いて!!」
◆申請確認
絶望の残党対策規定第13条第3項
超高校級の図書委員 綴目 和歌子 様
国民ID:IFA7D28D_N12FJ
◆希望ヶ峰学園 生徒名簿
閲覧権限申請 承認 データベースより検索開始
嫌な熱気に包まれる暗闇の中私の名前が呼ばれた。ザワ、と他のメンバーからのどよめきがどこかしこから聞こえる。
「つ、綴りんが何かしたのか……?」
「流石委員長ママ、行動力に痺れる憧れる……」
「わ、和歌ちゃんすごいわぁ……!」
◆検索完了
希望ヶ峰学園第108期生
通信制Aクラス 超高校級の図書委員 綴目 和歌子
超高校級に該当します
絶望の残党対策規定第13条第3項 発令
どうやらサイレンに掻き消されており、私の叫びはみんなに聞こえていなかったようだ。それがいい、今更になってちょっと恥ずかしくなってきた。ピンチだったとは言え自分のことをあんな風に言うなんて今後一生ない。あってたまるか。
◆申請を受諾いたしました。
ラプラスβ バスターモード解除
警戒を解除し、通常モードへ移行します。
◆これより当施設は
絶望の残党が完全に排除されるまで
ラプラスの権限により封鎖されます。
◆この決定に拒否権は存在せず
当施設に存在する全ての皆様が従うものとします。
◆解錠には絶望の残党の完全な排除が必要です。
◆絶望の残党の排除は未来機関
もしくは、超高校級の希望の高校生たちにのみ可能です。
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