「たいへんびみでした。綴目さん、まことにかんしゃ、かんげき、あめあられちゃんです。また忘れられないご恩ができてしまいましたな」
「ほのかもっとお肉もお野菜も食べれるの! 腹4分くらいなの」
「聞いてくれよ綴りん、オレの牛丼全部食われた」
「この世は弱肉強食焼肉定食なの」
「あ、焼肉食いたい! ステーキ!」
「じゃあ牛さん育ててみるの〜!」
綾瀬鷹栖さん御畝さんはまだまだ食べ足りないそうだ。もう少しボリューミーに作った方がいいのかもしれない。私は特に食が細いわけでもなければ、大食いでもない平均で普通。超高校級の胃袋は未知数だ。
「めちゃくちゃ美味しかったです、綴目氏。これには吾輩の中の海賊狩りもうまかった、ごちそうさまでした
……ってよ、とカッコよくコメントしております」
「"美味しかったです 本当にありがとう( .ˬ.)"」
「お粗末さまでした。味濃くなかったかな」
「もっと濃くてもいいくらいぢゃ。普段おうちのお手伝いを良くされている、優しいお味でしたな」
「(ブンブン縦に頷く)」
代わる代わる声をかけてくれるのでいちいち恐縮してしまう。本当に大したものではないのだ。母は丁寧に出汁を取るし、お肉の下処理も綺麗にしていた。私は所詮それを見て真似をしているに過ぎない。
「奥さん、お口にあいましたか」
「ヒェアッ!?!!? ああああえと、お、おおお奥にはもももも勿体ないくらいでホント美味しかったですホントです!!!!! こんなにちゃんとしたお料理何ヶ月ぶりかです」
「何ヶ月ぶり!? 普段何を」
「フヒ
………………限界社畜ですから
……………基本主食は水とコーヒーですけど
……………固形物は眠くなりますし、胃が受け付けないもので
………………ですがその、ほんとに珍しく、ゆっくりですが、お茶碗1杯食べれました
……………久方ぶりの満腹感
…………今夜は幸せに眠れそうです
……………」

「私がいる間に健康になろうね」
「つ、綴目大明神様!!」
使った食器は各自食洗機へ。乾燥までやってくれる優れものらしい。食事も落ち着き、一福さんがお茶を用意してくれて、ようやく本題に入ることができる。
「では、改めてお話し合いを始めましょう。時間も有限ですし、長々話しても疲れてしまいますゆえ、要点をまとめます」
①校則の確認
②簡易探索結果報告
③明日以降の動き
①に関しては本来やりたかったこと、当初の目的。②は私が料理をしていたのでぜひ聞きたいし、③も大事になりそうだ。全員に異論はなく、この3つについて話し合われることに。
「その前にまず、Wi-Fiの共有を
……手元でも校則目で追いかけながら確認した方がわかりやすいと思う」
「そうでしたわね、綴目さんお願いいたします」
私の手帳が回されていき、各自パスワードを打ち込んでいく事で、ラプラスアプリをインストールできるようになった。ちなみに、一応試したのだがラプラスアプリ以外のSNSや検索エンジンは使えなかったし、電話も繋がらない。都合よくこの地下空間のみでしか使えないネットワークらしい。
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