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望野おもち
30059文字
Public
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DRAPLS/Prologue④
楽しんで書けました。頑張って読んでください。
感想などは #DRAPLS を付けたりfusetterを使ったり何なりでお願い申し上げます。
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「あ、じゃあ次。綴りんたちがご飯作ってくれてる間探検した報告するね。といってもここからすぐの距離だけど」
校則の一覧から移動して、マップのページを開いた。かなり広いし、目を引くのは面積や構造をきっちり言い当てた九十九だ。およそ直径4kmの円状の敷地に所狭しと建物が並んでいる。子供の頃に1度だけ行ったことがある、デデニーランドみたいなちょっとだけワクワクする地図がイメージに近い。
「あたしらが今いるのが北の方向にあるレストラン。左右の建物をちょろっと覗きに行ったのね。
レストラン
ここ
の右手側にあるのが食料庫ってやつ。食べ物が山ほどあったよ。左手側が多分個室。寝泊まりできるアパートみたいな感じかも」
「明日以降で更に探索を進める必要がありますわ。恐らくですが、発電施設なるもの、修理せねばなりませんし。詳しく状況把握するには、もう暫くかかりそうですわ」
マップ上ではたくさんの建物が確認できるが、いくつか「???」と伏せられている施設もある。ラプラスに聞くなり、直接調べるなりした方が良さそうだ。
「ではそのまま、明日以降の動きについて話し合いましょう。ここまで校則を確認した上で、聡明な皆さんでしたら単独行動がいかに危険かがもうお分かりになったことと思います」
宝生さんが少しキツめの口調で釘を刺すように言った。私も概ね同意だ。単独行動は危険。狙われることもあれば疑われることもある。単独行動で得をするのは絶望の残党だ。
「イージスの鍵も全員分足りませんから、100%安全とは言えません。更に、現状ラプラスに破壊を猶予されている状態。いつ全員皆殺しにされるやも分かりません。非常に危険な綱渡り状態であること、ゆめお忘れなきよう」
あえて不安を煽っているのだろう。団結して、絶望の残党を見つけ出し、この地下都市を脱出する。これが私たちの命題となる。その為には全員の協力意思が必要なのだ。
「
……
とはいえ、張り詰めたままでは憔悴してしまいます。適度に交友を持ち、守るべき部分をしっかり遵守する。敵に隙を見せない。そうすれば、身の安全性は高まりましょう。ご協力を期待いたします」
場の空気が、ヒリヒリしたものから1段階落ち着いたように見て取れた。疑心暗鬼で全員がハリネズミ状態では絶望の残党の思うツボ。馴れ合え、というわけではないが、アリバイを証明する意味でも誰かと行動するのが賢明だと皆が理解して頷いた。
「じゃあ、ボクから提案! ごはんはみんなで食べよう。誰かと食べるのはいいことだよ。ぼっち飯寂しいし!」
あおいの提案に異を唱える人はいなかった。私としても、生活リズムを一定にすること、ちゃんと生存確認をとる意味で相互監視の一環として良い取り決めだと思うが。
「綴りんはどう思う?」
「えあ、私? い、いと思うけど
……
各自
かくじ
作
……
るわけではない
……
よね」
何人か目線が泳いで明後日の方向へ。
「
綴りん
母ちゃん
👍」
「はらがへってはなんとやら、です👍」
「めっちゃ期待してんで👍」
「で👍 なの」
「
……
作る分には作るけど、好みをかなえられるか分からないし、あんまり期待はしないで貰えると嬉しいかな」
「でも〜
……
和歌ちゃんやあおいちゃんばっかりは疲れちゃうわよ〜〜
……
何の役にも立たないわたしが言えたことではないけれど〜
……
」
これから16人分の食事を3食揃えていく必要がある。1日計算48人前+食いしん坊たちの余剰合わせて、およそ50人前以上だ。これを毎日と思えば骨が折れそうだが。
「ご安心を。明日以降、発電施設の修理や地下都市内の探検など、タスクは山積みです。
無職
ぐうたら
は僕が許しませんので、皆さん平等になるようプランはお任せください。ひとまず、明日の朝は8時にレストラン集合です。申し訳ありませんが、綴目さんとあおい君は明日の朝も準備をお願いできますか? 時間が必要なら集合時間を調整します」
「朝食ならそんなに手間にならないし、1時間でなんとかするよ。集合は8時で。あおいもそれでいい? 7時スタート」
「おっけー! 朝はそれでいいけど、昼か夜は綴りんとボク、あと1人は助っ人が貰えると嬉しいかなあ」
心得ました、と剣城が頷いた。遊びたそうにしていた綾瀬と難波はちぇ、と口を尖らせているが、働かざる者食うべからずだ。存分に働いて欲しい。
「それではひとまずお開きとしましょう。細かい確認や状況把握は、ラプラス同席の方が効率が良いですし。しっかり体を休めるのも務めのひとつですわ」
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