akinoshiroihana
2025-10-31 01:18:47
17272文字
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名刺置き場13

ゲッター25年後半




●カムイで人魚姫●
携帯がぶっ壊れたんですが、クラウドに誰得なこんなのが残ってたらしく、またメモ帳に戻ってきてました。うーんんんn


いつのことでございましょうか、ある夜、氷の海に浮かぶ、いえ乾いた地表をほんの申し訳程度にようよう保った人工島のうえ、そこにめいっぱいで築かれた城塞のように堅牢な建物が大きな音と共に揺らぎました。
これが世に聞く地上人の宴会か花火とやらだろうか、と。ちょうどその日が成人祝いで、海の上の白と青の野に出て遊ぶのを許されていたカムイは、その日はじめて興味深げにしました。若人たちが竪琴を奏で歌う相聞歌には引かれなかったので。

カムイは地底と深海を故郷とする若者でした。昔、というほどでもないとしつきの前に故郷は古来の主要生活圏であった地上に戻るという政策方針をとり、ほんの一万年ほど空けておいたふるさとに勝手にうじゃうじゃ増えていたぷるぷるの肌に申し訳程度の毛が生えている低レベルな知的生命体を掃除にかかりました。当初それは他愛ないことと思われていたのです。なのに地上に嘗ての主たちの名と威容をじゅうぶん知らしめるまでもなく、かれらの軍勢は乱れました。冬眠期です。かつて海中地底に住まいを変えるに至ったという地上光線がそれを一気に早め、彼らはじゅうぶんなちからを見せ付ける間もなく「退転」したのだとカムイたちは学び舎で教えを受けました。
そして「再起」の時、地上の有害光線に耐えうる、克服できる独自進化計画をも打ち立て、地上生物の繁殖実験に人民の遺伝子を提供させることとなったのです。


供出者は古き異形の地竜族からクーデターで追われた氷竜族、現皇帝一族まで洩らすことこと分け隔てすることありませんでした。結果、このお話のカムイなる青年は、驚くなかれ先代皇帝ゴールが未開の種族の苗床に撒かれた種子なのです。
地上の嘗ての祭であれば、何らかの競技での優れた成績を讃えられて石に彫られた者たちにも似た姿かたちの彼は、しかし地上人類より厚く硬く白く滑石のような肌に青真珠のような鱗を散りばめた十九の若者でした。頭部には父方にはない、さして頼りになる守りでもない被毛が金色に伸びているのを短く切り揃え、その奥の二つのまなこは血色の渦が巻くかのよう。
地上生物の形質をも明らかに備えてしまっていましたが、強く美しい交雑第一世代でした。
遺伝子上の欠陥により繁殖能力はありませんでしたが、帝国の科学力はその遺伝子をベースにこれから交雑可能な次世代をデザインしていくでしょう。さてそんな皇帝一族の妾腹、というにも障りがありつつ希望の子であるカムイが地底の国より重い重い深海を抜けて、こんや海上、波の上ではしゃぐ一団と共にその島を見ました。

また花火があがったようです。赤い花白い花、それに地面をゆるがすじひびきとともに花の形も取らないかあっとした何かが視界一杯に拡がるので、若人たちは物見高いものも慌てて海中に頭を引っ込めました。
どうやらこれは宴や祭ではない、あさはかな猿猴人類どもの争いだったのでしょう。このあたりでは戦争をしないと勝手に決めている猿たちですが、ただのしてきな殺し合いにしてはそれはあまりに戦争状態でした。

彼らの庭に無粋な礫や残骸がまた降って来ることになるのに文句を言いつつ、昔からの嵐の夜の船を冷やかして遊んだのと同じく、彼らは面白い物がしずんで来ないかとも待ち構えます、穏やかな夜に上手い歌で誘って何人を海底に誘えるか競う遊びもあれば、これは誰が一番いいものを、駄目にしてしまわないで上手に受け止めるかの遊びでした





もうじき隼人が海ポチャする予定でしたねうん

ハン博士「その代わりお前の声をもらうがいいかn」
カムイ「お断りします」
(完)


シン・ゴジラの蒲田くんみたいに無理くり上陸して隼人を加えて大海に消えても良いよ……
(無断借用ごめんなさい)