Nagisa_burn
2025-10-25 00:39:42
32070文字
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破面パラレル

尸魂界生まれの一護が死んで破面になるお話です(未完)
ベースは白黒、海一あたりです



「おや、これは。……面白い事例だね」
「いかがいたしますか? ここ一帯の■は、■■■■■■に喰わせる予定でしたが」
「いや、持ち帰って様子を見よう。いいね、予想外の収穫だ」
「これ、どうなってますのん? なかなかグロめですけど」
「■■しきれていないようだ。まだ彼のほうに主導権があるから、こうして苦しみ続けている」
「はあ、かわいそうになァ」
声が。声がしていた。会話の内容はわからなかった。ところどころ、ノイズが走ったかのように欠落している。

「■■■■に?」
「ああ。こうしてメタスタシアに打ち勝ったんだ。どこまでいけるか試してみたくてね」
「しかし、これは……
「君が手塩にかけていたのは知っているよ。けれどこれ以上の素材が現れることも、きっとない」
場面が切り替わる。痛い。寒い。ずっと飢えていた。ずっと苦しかった。
「有効に活用しようじゃないか」
熱い。痛い。苦しい。声がうるさい。だれの。痛い。声。わからない。だれ。おれは。おれ、は。──────。

「■■隊長。これも予想通りですか?」
「いや。……想定外だよ。いいね」
「まァたそんな好奇心出して。■が泣きますよ」
「ふふ、ああ、いや、すまない。悪い癖だね」
「ホンマに」
「飢えているね。このまま荒野に放ってみよう。私の想像が正しければ、この子はきっと■■■■よ」
「そうでなければ困ります。まさか、■■■■まで食い潰すとは」
「そうだね。けれど、これだから面白い」
いたい。いたい。あつい。さむい。だれか。だれ。
「彼がどこまで成長するか、楽しみだね」
だれか、たすけて。

「それにしても、こんなこと起こるんですねえ。虚に魂魄を喰われた死神の死体が、そのまま破面になる、なんて」
「珍しくはあるが、何も不思議なことじゃないさ」
「そうですか?」
「ああ」
透明な壁の向こうで、男が笑った。
「死にきれなかった生き物の情念はね。時に理を曲げるんだよ」
笑う男を、俺は見ていた。痛い熱い寒い寂しい苦しい誰か誰か誰かだれかたすけてと泣き叫ぶ■■の中から、ずっと。
「───でなければ、人が虚に成るものか」
いつか、■■■■■と思いながら。