終わりなき夜が明ける日

新刊「馬子の背骨に触れるものには」から抜粋してお届けします。よかったらCC福岡おいでませ。マリンメッセで会いましょう。
再録の再録みたいなところがありますが、前べったーに載せていたものに加筆修正を加えて本に収めました。ハイドノーブル家の終わりと夜明けの話です。

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黒の一族【くろ-の-いちぞく】——英国において最も古い歴史を持っていた土着馬子の一族とされている貴族。ハイドノーブル【Hidenoble】家とも呼ばれる。
神秘管理局の公開資料によると、ブリテン島の土地そのものから生まれた一族であり、原生神秘たる原初の陸との繋がりが深く存在していたと考えられている。
現在は幻想から殆ど脱却しており、欧州貴族には珍しく人間と交わることを許容している。一方彼らの家中において女王と呼ばれているハイドノーブル卿は、未だ幻想の中に身を委ねていると推察される。