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森野 霞
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変わらない8月と君がいる9月_メインストーリー_9月
公式Twitterアカウントで画像で投稿しているメインストーリーを文章の形でまとめ直しております(複数画像やツイートに分かれていて見返しにくい部分もあるため)。
日付でページを分けています。こちらは9月更新分です。ストーリーをまとめて見返したい際などにどうぞ。
※多少修正や変更、増減している部分もあります。内容に大きな違いはありません。
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■8月5日(金) 晴れ
――
アオバくんは、引退することについて8月8日に私たちに伝えるはずだ。きっとそれは避けようのない事実で
…
きっと、その日までに引退を留まらせるような何かをすることはできないだろうと考えていた。
まぁ、前回が8月8日だっただけで、今回もその日に公表するかは分からないことだが。
*
「う〜〜〜〜ん
………
」
必死で、普段はあまり使わない頭をフル回転させる。
内容はもちろん、アオバくんの引退を止めるための作戦
――
ではなく、アオバくんが何故引退するのか
…
その理由を推測するためだ。
「
……
はぁ〜〜!ダメだぁ〜!分かんないよ
……
。ねぇ、トアくんはアオバくんから何か聞いたり相談受けたりしてた?」
「う〜ん、俺もそんなこと聞いたことなかったからなぁ
…
。前もそうだったけど、アオバくんが引退したいって聞いたのはあの日が最初で最後だったよ」
そんなに何度も辞めたいなんて普通言わないよ!
――
とは流石に言えず、トアくんの独特の言い回しに曖昧に笑った。
「そっかぁ〜〜
……
辞めたい理由とかあったら、それを何とか出来れば
…
って思ってたけど
……
」
「ふふ、流石、アオバくんだよね」
「流石って言えることじゃないよ〜!こっちは困ってるのに〜!」
深刻な内容の相談のはずなのに、それでも明るい雰囲気で話し合いが続く。きっと暗い雰囲気で話したりしたら、また泣いてしまうからだ。私も、トアくんも、それが分かってた。
「
……
直接、聞いてみる?」
「アオバくんに?う〜ん
…
答えてくれるかな?」
「それは
…
、答えてくれないだろうけどぉ
……
」
机に項垂れ、私はう〜んと唸る。流石アオバくん
…
手強い。そんな様子の私を見て、トアくんは「ふふ」と笑っている。
「む〜
……
笑わないでよ〜!私は真剣なんだよ!」
「はは、ごめんごめん。コハレちゃんは可愛いなって思って」
「もう〜
…
、トアくんはすぐそういうこと言うんだから
…
」
ぷくりと頬を膨らませてみたが、それでもトアくんは穏やかに笑っているだけだった。
「あっ、そういえば、トアくん!昨日出してた【歌みた】、すごい伸びてたね!フォロワーさんもたくさん増えてたし!」
「そういえば
…
そうだね。前の時もそうだったから忘れてたよ。ありがとう」
「何回でも嬉しいことだよ〜!おめでとう!」
「
……
うん、ありがとう。この世界ではまだ祝ってもらってなかったもんね
…
嬉しいよ」
そう言って、トアくんは照れくさそうにしていた。もっともっと、トアくんのことを知ってくれる人が増えて、トアくんが嬉しそうにしてくれたら良いなと心から思った。
アオバくんもそうだけど
――
私にとって、トアくんの幸せが、私の幸せに繋がるのだから。
この日はそれ以上に良いアイデアなんて浮かばなかったけれど、それでもこれまでに比べたらとても穏やかで素敵な日だったように思えた。
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