DRRV11037
2026-02-05 13:21:14
18106文字
Public
 

DRRV 1章 日常編




賑やかな食事を終えた私は、お皿洗いをした。脱出派のグループが夕食のお礼に片付けをしたら、おあいこでおしまいにしようという取り決めのためだ。

──こんなにお皿洗いが楽しいのは初めてだった。
だって、嬉しかったんだ。私たちは違う考えを持っているけれど、それを踏まえてもなお同じ方角を向いていて、幾つか共有できる現実があるということが。疑いようもなく、私たちは共に生きられる。

食器も調理器具も一つ残らず綺麗になったら、私は食堂を出ていき、夜道を寄宿舎へと歩いていく。今日が、この学園で迎える最初の夜だ。地元よりも星の光が多いかもしれない。きっと、私たちが仲を深めてコロシアイから遠ざかるほど、星は増えて見えるのだろう。

自室の扉を潜って一人きりになった瞬間、立っていられないほどの疲労がどっと押し寄せてきた。みんなの前では無意識のうちに気を張っていたけど、くたくたで耐えられそうにない。

かろうじて鍵だけかけた私は、もう部屋の隅に鎮座するベッド以外何も目に入らなかった。

そのまま倒れ込むと、弾力あるスプリングが私の全身をしっかり受け止める。あぁ、まだパジャマに着替えていない。確かクローゼットには入っていなかったはずだ。でももう取りに行くなんてできない。布団を被ってしまった。

私はそのまま目を閉じる。