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DRRV11037
2026-02-05 13:21:14
18106文字
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DRRV 1章 日常編
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ドォォォォオオン!!!
腹の底まで揺さぶるような衝撃音の後、耳を刺すような金属質の反響音だけがいつまでも残る。
中心から周囲へ同心円状に波及したその気迫を受けて、水を打ったように、一瞬で全てが静まり返った。
そうして誰もが声の主を見る。
「
……
これでやっと静かになったな?」
そこに立っているのは、榊くんだった。
平たい地面に立つなんでもない男の子は、少し苛立ったような、それでも日常的な素振りで、私たちを見遣った。彼のすぐ傍には、先程まで宙に吊るされていた、工業用の黄色と黒のクレーンが横たわっている。
「続けたくないって奴はどれだけいる?」
彼は両方のグループを涼しい青色の目で見ながら、その中間をゆっくり歩いた。どちらの味方になるつもりもないらしい。
反対派の7人がおずおずと手を挙げた。
「了解。お前等は、ケガや体調不良の奴を支えながら校舎の食堂に戻ってくれ」
榊くんは、彼らの中で一人を選んで目を合わせた。
「三品、皆の案内よろしくな。できれば夕飯の準備まで済ましてぇけど、ゆっくりでいいから」
三品くんは暫しきょとんとしていたけれど、やがて合点がいったのか自信ありげに微笑んだ。
「
……
ああ、任せておくれ!」
その返事を待って、彼は続ける。
「オレは救急箱と手当に必要なモン持ってくる。場所は知ってる。すぐに合流するからな」
「食堂で会おう。さあ皆、一緒に行こうか!形代さん、僕が手を貸すよ。」
それから、榊くんは私たちのほうを振り返った。
「じゃ、お前等は地下道の探索を続けてくれッ。戦えねー奴もいるから、そいつらの分まで。マジで応援してるぜ!出口とは限らねーけど、何か手がかりがあると思うんだよな。でも日が沈む頃には帰ってきてくれよ」
「裁門、任せたぜ」と言い残し、榊くんは歯をちらりと見せて笑うと手を振った。
…………
凄い。一瞬でこの場を鎮めてしまった。
榊くんがみんなの望みに基づいて指示を出してくれたおかげで、今はやるべきことが明確になっている。言い争うことも、不満を溜め込むこともない。
思えば、校舎を探索した後の報告会でも、彼が意見を取りまとめていたっけ
……
。ひょっとすると榊くんには、みんなの声をまとめる才能があるのかもしれない。
そうして、暫しの別行動が決まった。
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