DRRV11037
2026-02-05 13:21:14
18106文字
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DRRV 1章 日常編




「今日はこれで終わりにしよう」
そう裁門さんに言われて挑んだ最後の一回も失敗してしまった。

疲れきった私たちは、床に座り込んでいた。
髪も服もずぶ濡れのせいか、この暗い地下空間は心なしか広く寒々と感じられて心細い。

……焦りすぎていたのかもしれない。きっとそうだ。思い通りにならなくて、上手くいかないことが恐ろしくて、私は成功を急いでいた。そのことが少しずつ客観的に分かりかけている。

裁門さんが突然立ち上がると、自由気ままな様子で伸びをした。
「今後どうするかはま、明日考えましょ。今日はもうおしまいだから!そんな悲しそうにしないの。」

「気持ち切り替えてこ?」とけろりとした顔で首を傾げる。
彼女は、私には見えない明日を視野に入れながら、残りの今日を穏やかに見つめていた。だからなのかな?彼女が目の前の成功にしがみついたり失敗を嘆いたりせず、落ち着いていられるのは。

改瀬さんが、セーラー服のスカートの裾を整えた。
その前に、どうしても謝罪させてください。」

意を決して立ち上がった改瀬さんの瞳は、もう先ほどよりも眩しくなかったけど、真っ直ぐさは失われていなかった。彼女は深く頭を下げた。長い二本の三つ編みが垂れる。

「ここにいる皆さんを巻き込んで、仲間割れを引き起こしてしまって本当にごめんなさい。」

彼女の声は苦しげな響きだけど、はっきりと聞き取れた。

「そんないいよ、」

私はそう言った。改瀬さんが悪いなんて思わない。みんなの中に方針の違いがあって、たまたまその最も極端な一方にいたのが彼女だったというだけだ。

「なぜ謝るの?気にしないで」
清忌さんもそう呼びかける。

「俺は許す!」
昼間が堂々と言った。

「きっと、ジャンプが得意だと、周りの人がジャンプできないことが分かんないのと同じだねー」
白跳さんがそんな悟ったことを言った。

「ナズも、」
改瀬さんは小栄くんのほうを向いた。

「気を遣わせてしまってごめんなさい。」

小栄くんは「えっ?」と、本当に驚いたときの素の声を出した。それからバタバタと慌てて両手を振る。

「いやっ!?俺が悪いんよ!ホンマに。みはるんはこんなんに謝らんでええって。俺のほうこそすまん!!」

そう言って彼は座ったまま、床に額をぶつけそうな勢いで頭を下げた。

「そ、そこまでしなくても
黒原くんが呟いた。

「そうだよ。大丈夫だからね、小栄くん。」
安心させようと思って、私は微笑んだ。彼の気持ちは理解できる。自分の意見が出てこないという状況は、私にもままあることだから。

裁門さんが「さー行こっか!」とこの場の全員に向けて声をかけた。どうやら、場が自然にうまく収まるのを待っていたみたいだった。

「地下道の罠のせいでびしょ濡れの子もいるし、風邪ひかないように寄宿舎で着替えてこなきゃね。それ終わったらご飯食べよ!」