akinoshiroihana
2025-04-14 22:09:30
26278文字
Public
 

ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫2



insteadof

入院ネタちまちま。
筆者のとこにはアカハシウシツツキを寄越してください、カバの歯の掃除するトリさんを……
xxx

隼人に問題事が増えた。
あの性格の人物をして今更なにをと言いそうになるところでもあるが、
「食べた物のカケラが歯茎と上唇の間なんかにけっこうそのまんま残ってて、歯磨きのときにギョッとするんだよ」
右半身の麻痺が咥内右側の感覚にも及んでいるという。冷たく整った顔が「下がって」しまうよりは目につかない症状で済んでいてよほど幸運だったのかもしれないが、
「まったく、リスじゃあるまいし」
その細面の奥に「餌袋」ができてはいないかと首を傾げ、咥内に舌を巡らせつつ隼人が言う。普段はしないような、頬をちいさくふくらませたり、とがらせた唇の間から舌先をちら見せたりしながら。
「女医さんいわく、このまま常態化しちまったら、キスに不感性になるか、しつこくなるかとかそんな話まで」
ごどりと音がして、竜馬が持ってきていた剣山を取り落としていた。そのかたわら、白い冬咲き水仙が静かにも鋭く香る
「そんな、そんなことがあってたまるか!」
「いやそこまでは動揺しなくてもよ、いくらなんでも」
それと声がでかいんだよお前さんて奴はいつも。病院内はお静かに。
う、うん……

うーん。
どしたい?
お前がセキセイインコかなにかだったらよかったのになあ、と考えていた。
……そりゃなんでだい」
仲のいい鳥同士はエサの食べさせ合いで口の中を普通に探り合うから、恥ずかしい思いをさせるでもなんでもなく息をするようにお前の問題を解決してやれるのに
ありゃあつがいの鳥だけじゃないのかい?
仲良しでもやるぞ、雄同士雌同士でも!
「そうかい、ところで」
その思い詰めた形相がえらく近いのと、この手はなんだい、そう尋ねる隼人は口内に隠れていた、薄っぺらくなったスミレのキャンディを、さっきからの探し物を噛み砕き、その甘過ぎる吐息をふっと吹き掛けた