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akinoshiroihana
2025-04-14 22:09:30
26278文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫2
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霧の中、チョコレートミルク
バレンタインネタ。リョハヤですリョハヤですリョハヤなんです。
サーガですが竜馬が口にしているのは先日のニュースネタ
スケルトン某は研究所のアレするのが遅ければ隼人がギリで原語読むチャンスあったかも
たぶん『ミスト』のあと『ミルクマン』で「(。・´_`・。)ハア?」ってなった翌日のバレンタイン
xxx
號:コーヒー牛乳って牛にコーヒー飲ませて作ってるんだろ?
ネオゲコピペbot
@neo_copybot
x
「チョコレートミルクかよ」
うち、時々ショードー的に飯に季節物ぶちこんでくるよな
「買付けの職員があぶねえミルクマンにでも狙われてるんじゃねえのか、注文断ると頭の皮剥ぎにくる系のやつ」
こんなだいたい何とも合わねえもんがついてくるってのは
なんだよそりゃ
「骸骨乗組員
……
いや、こっちもぜんぜんメシに向いてねえやつ」
「本かよ?なんだ見せろよ
……
あー、横文字か」
「そう、怖い作家だぜ」
いま開いてんの、てめえの足食う話のページ
うえっ
x
ほらやっぱり合わなくなった、やるよ、と投げて寄越された紙パックは先刻まで山菜そばのトレーにあったものだ。こちらのトレーには四枚切りの食パン二切れにマーガリン、クジラ肉のノルウェー煮とかいう赤い汁の中の黒い肉片、それにリンゴが三分の一個
隼人には「あっじゃあ俺もそっちにするか」などと予定外だったろうパン食に切り替える連れション━━━付和雷同精神はないとわかっているし、いいのだが、たまにタイミングによっては遊び友達がふいに自分にはわからない世界に静かに一人没入してしまったようでもあり、地味にさびしくはなる。こいつのことだから絵に描いたようなお坊っちゃん半ズボンで白い膝を立てて、かくれんぼに興じていた筈が、どこかの寺の軒下のアリ地獄か何かを覗き込んでいて帰ってこようとは夢にも思わず周囲を真っ青にした幼少期がありそうだ、とも思う。
だからときにうっかり口を滑らせる
「もったいねえだろ、この固えクジラ肉とおんなじで、そのうち安くてどこでも食えるってもんじゃなくなるかもしれねえし」
茶色い牛も昔程ぁテレビでだってみねえし
変な匂いを嗅いでしまった時の猫のように隼人の目がまんまるくなり、裾の方で好き勝手な方向を向いている髪がぴょいと跳ねた。
「アメリカ人口の7%がチョコレートミルクは茶色い牛より搾乳さわれると認識」なんてニュースがあったのをふと思い出し、まさかこいつも、的な反応を隼人に求めてバカをいってみたのか何なのか我ながら判定に困るところながら。
「あのなリョウ」
白く長い指が銃口だけこちらから外したようにもたげられる、幾分気だるげに。気位の高そうな猫かなにかにすり寄ってもらうのではなく、ひいやりとしただが不機嫌ではない目線をよこさせるための駆引き、だろうか
「日本の場合酪農として入ってきたのが遅いし育成環境的にほぼホルスタインになってんだ」
「茶色の乳牛の何でもいいや、品種名いってみな」
「あー
………
飛騨牛?」
「朴葉味噌気に入ったんならまたもらっといてやるよ、じゃなくて乳牛な。ジャージー、エアシャーとかガンジー種とかよ、普段聞くかい?」
海の向こうじゃそんなのがいくらもいるから牛乳もチョコレートミルクもなくなりやしねえよ
まあこの国はてめえんちの酪農生産者にちっとも優しくしやしねえけど
悪い、今部屋で培養やってる班があるんだ、もう行くよ後でな
まったく、人が趣味悪いもん読みたい気分になったタイミングで趣味の悪い実験始めねえで欲しいぜ
最後の呟きは何とも理不尽だったが、かくて隼人はそのやや寝癖が残り気味なような、よくなびく今日の頭を押さえつつ行ってしまい、トレーのうえには紙パックが再び返されたままにある。
はてさてこれは成功か失敗か、例によってじゃれあいよりも静かな孤独を楽しみつつあるときの彼か、カレンダー的な行事はそれでもこれ幸いと果たしてくれたということか、それともなんなら「馬鹿が馬鹿のふりしてじゃれに来てみせるなんざ百年早かないですかね馬鹿」とでもいうことだろうか
「うーん、だめだわかんねえ」
別に不機嫌でもねえがてにおえねえ時のあいつだ、と彼は食堂のテーブルに突っ伏す。雪深い国の雪深い頃の午後、テーブルに残されたそれは甘ったるくも冷えきっていた。
xxxxx
後年の慌ただしい再会の合間に聞けばちいさな苦笑とともに
何十年ものかの鬱憤がぶちまけられたみたいな本を読んじまった日の午後だったな、とつい昨日のように言葉は返った。
「後で出た訳本では『愛を問う掌編多し』なんて書かれてたかな、死屍累々の光景だってのに」
問うて、それでいったいどうしてくれっていうんだろう、問われたもの達に
なんていってたな、なんでも背負ってくやつだから、はは。
"キング"でもなければ、あの頃でもなおあいつは時として手におえなかったのかもしれねえや
それでよかったんだ
すこしさびしかったのも、
いますこしさびしいのも
ぜんぶ、いとしい
あの冷めかけた固いクジラ肉のシチューのかわりに、今この時メルルーサのソテーだのコオロギの粉末混じりで焼かれたパンだのと一緒にお前の、お前自身のものだった寂しさ生きねばとの意志の側に立ってやれなくても、かつて側でそれを感じとることを、分かつことを知らずしていたことを知っている、それはもう刻んである、けしてきえない、あの日ゆれたおまえの髪の動きひとつまで
鋤いてやりたかった
すいてやりたい
すいて さびしい これでいい
おなじ さびしさ す
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"王"以上の「なにか」の萌芽として、遠い日まで赤い星の荒土の一隅と同化してしまった「誰か」の、青い星を遥か仰ぎ見ての独白。
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