ろきのや
2025-04-02 19:37:20
29863文字
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アズキャ生存if 二人目のニンゲン(未完)

未完長編アズキャ生存ifな話 何でも許せる人向け。 様々な捏造
2人目に落ちてきたニンゲン君(オリキャラ)がすっげぇでしゃばる。
チャットAIに欲望ぶつけて推敲手伝ってもらってたら盛り上がってしまったのでここに供養。
https://poipiku.com/9119/11644918.html



仕事が忙しいから暫く帰らない。トリエルにはそう伝えておいたが、様子を心配するように頻繁に電話が掛かってくる。

アズリエルはラボの前までやって来るものの、そのまま踵を返してトボトボ引き返す姿が監視カメラに映っていた。

3日程過ぎて、一度家に帰りなさいと、ガスターに半ば追い出されるような形でラボを出た。

キャラはぼんやりとしたまま、まっすぐ家に帰る事もなく、ふらっと立ち寄ったウォーターフェルの暗闇に静かに身を浸していた。

「や、奇遇だね」

降りかかるダミアンの軽快な声に、キャラはゆっくりと振り返った。

何が奇遇なものか。

ダミアンはキャラに掴み掛かられた被害者としてモンスターたちの同情を誘い、キャラと仲直りしたいなどと殊勝なふりでもしてやれば、モンスターたちが良かれと思ってキャラの動向を教えてしまう。

監視されているようなものだ。ラボの外でのキャラの行動は、筒抜けになっていた

チラリとダミアンの背後に視線を向ければ、こちらの様子を覗き見るモンスターたちが数人、ソワソワとしているのが見えた。
モンスター達の心配そうな視線が刺さり、心に重くのしかかる。

地獄への道は善意で舗装されている。
そして、それを踏みにじる事も出来ない。

「何の用だ?」

キャラは疲労が滲んだ顔でダミアンを見た。ここ数日、まともに寝ていない。

「様子を見に来たんだよ。どんな顔してるかと思って」

ダミアンの嫌味に反応する元気はなかった。

諦めの気持ちが胸の内に蔓延り、疲労で重くなった体は心の動きを鈍らせた。

「不貞腐れてないで、そろそろ機嫌を直したら?分かってると思うけど、僕たちは仲良くするべきだよ。みんなを心配させてるのは不本意だろ?」

ダミアンの言葉はキャラを激昂させるつもりのものだったが、キャラ自身には案外淡々とその言葉は耳に入ってきていた。

自分が諦めればいい。結局、それで問題は解決するのだろう。
キャラは虚ろに「そうだな」と肯定するだけだった。

「張り合い無いなぁ。ナイフ向けてきた時のやる気はどこに行っちゃったの?」

「お前に関係ないだろ」

どうでもよかった。

ダミアンは少しつまらなそうに肩をすくめた。

「ここだとみんな僕らに興味津々みたいだし……せっかくだからゴミ捨て場にでも行ってみる?」とダミアンは提案した。

地上からの水と共に様々な地上の道具が流れ着く場所。

地上から落ちてきた者達にとって、まさに相応しい場所だった。

キャラは反発する気力もなく、ただ黙って頷いた。

どこに行ったって同じだ。ここに逃げ場なんてないのだから。