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ろきのや
2025-04-02 19:37:20
29863文字
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アズキャ生存if 二人目のニンゲン(未完)
未完長編アズキャ生存ifな話 何でも許せる人向け。 様々な捏造
2人目に落ちてきたニンゲン君(オリキャラ)がすっげぇでしゃばる。
チャットAIに欲望ぶつけて推敲手伝ってもらってたら盛り上がってしまったのでここに供養。
絵
https://poipiku.com/9119/11644918.html
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キャラが気晴らしに散歩していれば、広場からモンスターたちとダミアンの楽しげな笑い声が聞こえてきた。
ダミアンは笑顔でボールを蹴り、仲間と共に戯れ、まるで善良そうに見えて、あの時の不気味な姿と同一人物なのかキャラにも分からなくなる。
その時、遊びに使っていたボールがキャラの方向に転がってきた。キャラの足元で止まり、静かに揺れる。
「あ!キャラ!ねぇ、キャラもこっちに来て一緒に遊ぼうよ!」
モンスターの1人がキャラに呼びかける。もしかしたらダミアンとキャラの関係の噂を聞いて、きっかけを与えようとしているのかもしれない。
善意から来るものだと分かっていても、正直余計なお世話だった。しかし自分を取り巻く問題がアズリエルや周囲を困らせ、気を揉ませている事は事実だった。
モンスターたちがいる。2人きりではないのだから、大丈夫なはずだ。キャラは自分にそう言い聞かせ、ボールを拾い上げる。
それを受け取るためにダミアンがこちらに駆け寄ってくる。落ち着け。何も問題ないはずだ。
ボールを渡そうとした時、ダミアンの手がキャラの手に触れ、耳元に顔を寄せた。
「ここのモンスターってみんな警戒心が無くて笑っちゃうよ。全員簡単に殺せそうじゃない?」
ダミアンに囁かれた言葉に、キャラは凍り付いた。ボールが手から滑り落ち、地面に転がる音が響く。
言葉の意味を理解した瞬間、キャラはダミアンの胸倉を掴んでいた。
「なんだと
……
?」
キャラの瞳に強い光が灯り、怒りが溢れ出した。
「あれ?ごめんごめん、冗談だよ。君、モンスターたちの事大事なんだね?」
ダミアンの軽薄な様子はキャラを不快にした。キャラがダミアンを睨み付けると、何が面白かったのか。ダミアンは挑発するように続けた。
「本当にモンスターを殺して見せた方が、面白いかな?」
「お前!」
誤解なんかじゃない。やはりこいつは最悪のニンゲンだとキャラは確信した。
だが、気付くとモンスターたちがダミアンの胸倉を掴むキャラを見て動揺している様子が目に入った。何が起こっているのか分からないのだろう。困惑し不安そうな視線が刺さる。
このまま騒ぎにしたくない。しかしダミアンをこのままモンスターたちの中に戻す訳にはいかない。何をしでかすか分からない。
キャラは逡巡の末、ダミアンの服を強引に引っ張って連れ出した。
ダミアンは余裕そうな態度を崩さず大人しく従った。
「やっと2人きりになれそうだ」
そう呟くダミアンの声が不気味に響いた。
────
人気のない場所で、キャラは素早くナイフを取り出してダミアンの目の前に突き出した。
ダミアンはその様子を見て、危機感を覚えるよりもキャラの強気な態度を珍しがっているようだった。
向けられたナイフに興味がなさそうにキャラの顔を見つめる。
「何を企んでるか知らないが、妙なマネをするつもりなら、私がお前を殺す」
静かな言葉は重く、決意で満ちていた。
これまでの恐怖や怯えはなく、キャラにはダミアンと戦う覚悟があった。
その輝きを、ダミアンはもっと見たいと思った。
「怖いなぁ
……
ボクはまだ何も悪い事なんてしていないのに」
まだ何も。引っかかる言い方だった。
「モンスター達に危害を加えるつもりだろうが」
「冗談に決まってるじゃないか。それに、そんな危ないもの振り翳して、みんなに幻滅されるのは君の方じゃないの?」
「何?」
直後、ダミアンが目を見開いてキャラの背後に呼びかけた。
「ねぇ、見てないで助けて!」
古典的なハッタリだったが、キャラの意識を逸らすには十分だった。
一瞬の隙が生まれ、ダミアンは素早くキャラの腕を掴むと一気に捻り上げた。鋭い痛みと共にキャラの肩が軋み、ナイフが手から滑り落ちて転がる。ダミアンはそのままキャラの背中に体重をかけて押し倒した。
キャラは地面にうつ伏せに叩きつけられ、痛みと衝撃で息が詰まる。ダミアンの膝が背中に押し付けられ、もう片方の手で肩を押さえ込まれ、動きを封じられた。
「離せ
……
!!」
絞り出すような唸り声を上げ、暴れようとするが、関節が限界まで引き絞られ、ダミアンの体重がキャラの全身を押さえつける。
冷や汗がキャラの額を伝った。
「案外素直なんだね。誰も来ないよ、安心して」
ダミアンの声は穏やかで甘ったるく、キャラの怒りを煽った。
「黙れ!殺してやる!!」
キャラの叫びが空気を震わせるが、ダミアンは意に介さない。
「物騒だなぁ。そんなマジにならないでよ。全部冗談だってば。そんなに怒るなんて思わなかった」
軽い調子で言いながら、すっと目を細めて微笑む。
「でも、あんなに怯えてたのに、そんな目で僕の事見てくれるんだね」
肩を掴んでいた手が離れたかと思うと、キャラの頭にゆっくりと伸ばされ、髪を梳く。
まるで愛でるような動きにキャラは混乱した。
「君が悪いんだよ?僕は何も悪い事なんかしてないのに」
「どの口が
……
!」
「君が構ってくれないんだもん。気を引きたかったんだ」
腕は相変わらずダミアンの片手で捻られたままなのに、もう一方で頭を撫でるダミアンの手は優しく、不気味だった。
ダミアンの手が、キャラの首筋に触れて鳥肌が立つ。ダミアンはそれすら喜んでいるようだった。
「何か問題あった?今まで君に暴力を振るった事なんて無いはずだよ。それなのにニンゲンだってだけで僕を拒絶するなんて、寂しいじゃないか」
ダミアンは身動き出来ないキャラに顔を寄せて囁く。
「君ってちょっと変だよ。でも僕は優しいから、どんな君でも歓迎するよ」
こいつは何を言っているんだ。キャラは全身に怖気が走った。
ダミアンの行動ひとつひとつが、キャラを軽んじ、下に見ている事がわかる。キャラの中で嫌悪が膨らむ。
分かりやすい悪意より、ずっとタチが悪い。
モンスター達と友好的に振る舞えるなら、キャラともまともな関係を築く術だって心得てるはずだ。
だがダミアンはそうしない。わざとキャラの神経を逆撫でて、反応を楽しみ、弄ぼうとする。
少しも悪いなんて思ってない。怯えさせるのも、怒らせるのも、拒絶されるのも、玩具の反応を楽しんでいるに過ぎないのだろう。
ダミアンが喉を震わせて低く笑う。まるで獲物を嬲る捕食者のようだ。
キャラ足をばたつかせ這い出そうともがくが、ダミアンに更に強く押さえ付けられ、呻き声が漏れた。
「痛むでしょ?あんまり暴れない方がいいよ」
子供をあやすように声をかけるが、そこに気遣いはない。むしろ痛みの中で足掻こうとするキャラの様子を面白がるようだった。
「でも、ここだと怪我ってすぐ治るんだっけ?」
ダミアンの気が変わる気配がした。
「じゃあいいか」
本当に痛い目にあってみたらどうなるのか。そんな軽い好奇心のようなもので、ダミアンの腕に力が込められ、キャラの肩に激痛が走る。
冷や汗が吹き出し、壊される──そう思った瞬間。
「キャラを離してくれ。ダミアン」
そこに現れたのはアズリエルだった。
魔法で生み出した槍を手に持ち、ダミアンに矛先を向ける事は無いものの、それは明確に警告を示していた。
ダミアンは「いいところだったのに」とキャラにだけ聞こえるように呟くと、ゆっくりキャラの上からどいて距離を置いた。
キャラはようやく重みから解放され、痛みの残る肩を庇いつつ起き上がり、ダミアンを睨み付けた。
体の節々が痛む。殴ってやりたい衝動に駆られた。だが、アズリエルに「キャラ」と呼ばれて後ろに引き下がった。
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