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ssまとめ
2000字未満の文はこっちに入れようと思います。
新しいの書いたら追加していきます。
カプごちゃ混ぜです。
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ふかがも
栗を砂糖で炊き上げて茶巾で絞った和菓子、栗きんとん。それが今ぼくの目の前、自宅の居間の机上に置かれている。
一昨日だっただかな。テレビで紹介されていたのを見て「美味しそう、食べてみたい」と言った覚えはある。今度買いに行こうと考えていたけれど、まさか今日買い物を終えて帰ってきたら自宅にあるとは思ってもみなかった。
「これ、栗きんとんだよね。買ってきてくれたの?」
「ああ。この前テレビで見て俺も興味を持ったから買ってみた。せっかくだから深水も食え」
俺も興味を持ったという言葉に嘘はない。だけど、それだけではなくて、明らかにぼくに食べてほしいという想いを含んでいた。きっと自分の興味のためじゃなくてぼくのために買ってきてくれたんだ。そう思うと嬉しくて堪らず笑顔が溢れる。
「ありがとう。いただきます」
箱から一つ取り出して包み紙を捲り、一口食べる。舌触りはしっとり滑らか、でも細かい栗の粒が残っていて食感が楽しい。少量の砂糖による甘さがありつつも栗本来の甘さと風味もしっかりと感じられる。
「美味しい。なめらかだけど栗の粒があることで食感や味の濃淡を楽しめるね」
思ったまま、素直に感想を伝えると蒲生くんが優しく笑った。
どうしてだろう、蒲生くんが嬉しそうに見えるのは。それから、そんな蒲生くんを見てぼくも嬉しくなるのは。
仲のいい友達で、大切な仲間だから?もちろんそれはあると思う。だけど、伊織くんや魅上くんからの好意とはまた別の感情が混ざっている気がする。
この気持ちは単なる友愛なのだろうか。それとも──
「蒲生くんは食べないの?」
「ああ、食べる」
そう言って蒲生くんも丁寧に紙を剥いで一口食べた。表情が綻んで、美味しいと思う心を感じる。
相手が嬉しいと自分も嬉しくなって。相手に美味しいものを食べてほしくて、一緒に味わいたくて。この気持ちを何て呼べばいいのかまだわからない。だけど今は、この空間が、時間が心地いい。だから、もう少しこのままで。
2025.8.18
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