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ssまとめ
2000字未満の文はこっちに入れようと思います。
新しいの書いたら追加していきます。
カプごちゃ混ぜです。
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ふかがも
寝る前にハンドクリームを塗る。それが深水の日課である。
居間に布団を敷いて寝る準備はできた。ハンドクリームを塗ろうとして棚に置いてある小さなパウチを取り出す。いつもはお気に入りのハンドクリームをチューブから出して使うが、今日は試供品を貰ったためそちらを使ってみることにした。
封を切るとほのかに柚子のような香りがする。いい匂いに和んだのも束の間、手に出すといつもの倍以上の量が出てきて困惑した。とりあえず手に塗るが、手だけでは広げきれず馴染まなかったハンドクリームが残っている。どうしようかと悩んでいると、蒲生がトイレから居間に戻ってきた。
「蒲生くん、ちょっといいかな」
「何だ」
「もしよかったらハンドクリーム貰ってくれないかな」
深水はハンドクリームをこそげて蒲生に見せる。「こうでいいのか」と言って蒲生は手のひらを上に向けて左手を差し出した。
深水は差し出された手を取り塗りたくる。蒲生は塗り広げるのは自分でやるつもりでいたため戸惑うが、抵抗するほどのことでもないため大人しく塗られている。
蒲生の手は深水の手より骨ばっていて厚みがある。手の甲は血管が浮き出ていて、爪は短く切り揃えている。そして温かい。深水は蒲生の左手に十分塗り広げたがまだ手を触り続けている。
「いつまで塗ってるんだ。もう十分だろ」
「あっ、そうだね。じゃあもう片方の手を出して」
別に自分で塗れるが、と思いながらも蒲生は左手を下ろして右手を差し出した。深水はその手を取って残り僅かなハンドクリームを塗りはじめる。
「蒲生くんの手、かっこいいね」
「そうか?普通だろ」
「厚みがあって、ちょっと骨ばってて。力強さを感じるよ」
「そう言う深水の手は指が細長くて全体的に大きいな。こういう手の方がかっこいいと思う人もいるんじゃないか」
「でもぼくは蒲生くんの手が好きだな。手だけでも結構個性が出るよね」
左手に塗りすぎたせいかあまり広がらない。途中からただ手を撫でるだけになっていた。
「まだ終わらないのか?」
「もう塗れないけど、もうちょっと触ってもいい?」
「
……
そんな触り続けても楽しいものじゃねえぞ」
「普段はあまり手を繋ぐ機会がないから触っていたいな」
深水は蒲生の指に自らの指を絡めて恋人繋ぎをする。深水は嬉しそうに笑い、蒲生は気恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「もう寝る時間だからちょっとだけだぞ」
「うん、ありがとう」
蒲生の手から温もりを感じる。深水は手が温まり、今晩はいつもより気持ちよく眠れそうな気がした。
2025.4.1
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