さもゆ
2024-12-06 15:27:25
17771文字
Public BF
 

【BF腐】ツイログ2

1~7…A英。
8…シンと肩幅おじさん。
9…あっしゅ誕生日祝い。
10…英ちゃんとコングとボーンズ。
11…ピザのちょこっとした続き。
12…A英。

2020.12.26 たまごのお粥pixiv投稿作品

ついったータグ#A英nakedchallengeより。

ネイキッドチャレンジ




 いま英二はアッシュの部屋の前でシーツにぐるぐる巻きにされて床に転がされている。
 転がされている、というのはもちろん転がした相手がいるわけで、その相手は英二をくるんだシーツを強く握りしめて上に乗っかっている。というよりは拘束じみた力加減で抱きしめている。
「僕も悪かったと思うよ」
 英二はむき出しの肩や首筋にかかる金髪に顔をしかめながら、自分を転がした相手、上に乗るアッシュに言った。「ちょっとした出来心だったんだ。こんな大惨事になるなんて」ほんとごめんて、もぞもぞ身じろぎながら謝る英二を、アッシュは黙れと言わんばかりに更にしがみついた。「黙れ」言わんばかりどころか実際に言った声はひどく掠れていて、英二は益々、悪いことしたかなあという気持ちになってくる。
 開け放たれた扉の、アッシュの部屋の中、放り投げられた端末からは絶えず心配げな声が飛んできている。なんとなく事を察したのだろう、からかい混じりのマックスの声だ。英二を拘束している彼はつい先ほどまで、あの端末でマックスと仕事の話をしていた。
「ひどいと思うだろ……
 アッシュが地獄の味噌汁のような声で言う。
「そりゃ最近は仕事ばかりだったさ、でも俺だって我慢してることはお前が一番よく分かってると思ってたんだ、それが英二、お前、この野郎……
「あー……」とりあえず慰めようと思った。「うん、ひどいね……」あんまり心のこもっていない肯定だった。だって英二は自分が悪いことをしたとは思っているけれど、ひどいことをしたとは思っていない。
 なのでつい反論してしまう。
「でもさ、ひどいのはアッシュもだぜ。まさかシーツ引き裂いて飛びかかってくるとは思わないだろ。おかげでケツと頭を強かに打ちそうだった」
「だから庇っただろ、俺が」
「いやまーそうなんだけど」ベッドシーツを引き裂くほど狼狽していたくせに妙なところで理性的な彼に、むっと眉間に皺を寄せる。
 ちょっとした出来心、仕事等で忙しい恋人に、隙をついて全裸で登場する流行りのネイキッドチャレンジ。その反応は充分に楽しめた。わりと悪戯好きの英二が大満足するくらい、全裸で登場した時の「ウワァーーッ!!」というアッシュの悲鳴はかなり面白かったし、整った顔が崩れる瞬間も大層見ものだった。だがしかし、そこからベッドシーツを引き裂いて(その瞬間あまりの乱心ぶりにこっちも叫ばざるを得なかった。「うわあ! シーツが!!」)剣幕凄まじく飛びかかってきたアッシュにこれはやられたと後悔したものだった。驚かす側が驚かされてどうする。
 それに、と思う。
 それに、ちょっとばかし期待しないでもなかったので。
 押し倒されているのに、シーツにぐるぐる巻きにされて手も出されないのは、ちょっと面白くない。ひどいのはどっちだ。
「純情をもてあそばれた」
 憮然と言い放った英二に、俺の台詞だよファック!! とアッシュが悲痛な叫びを上げた。