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DUNGEON DE RONPA 2nd



✣2章

紀が殺されて、羽宥葉がその犯人で。
その事実は俺たちに重く圧し掛かっていた。

割り振られた個室から出てくることが少なくなったし、会話も明らかに減った。
次に殺されるのは自分かもしれない。そんな疑いよりも、つい先日まで生きていた人がいなくなってしまったのが絶えられなくて。

心にぽっかり穴が空いてしまったようだった。

特にやることもなかったので、食事を終えたら部屋へ向かう。
その途中、そこら辺にぐでんと横たわっていたスライムを見つけ、なんとなく写真を撮った。

新庄「スライムって、あんな風に溶けるんだな」
後ろから声を掛けられ、驚いて肩が跳ね上がってしまった。
その様子を見、晴空は悪い、と謝ってきた。

『いや……別に驚いただけだから……
そう返し、そのまま他愛のない話をした。
コロシアイの話題は避けながら。

服部「なんだ、これは!気持ち悪い」
小鳥遊「そ、そう……?珍しくて可愛いと思うけど!」
服部「やめろ、近づけるんじゃない!」

矢張「こ、こんな形態にもなれるのか!我輩たち、世紀の大発見をしてしまったのでは!?」
五光木「はは、そうかもしれませんね」

話しているうちに段々人が集まってきて。
数日ぶりに楽しい時間が過ごせたと思った。

🦄

視界がぐわんぐわんと揺れている。

さっき、殴られちゃったところがとっても熱くて。痛くて。
身体が思うように動かないの。瞬きさえもままならないの。



手足が冷たくなって、感覚がなくなっていくのに。頭だけがあったかくて、焼けるように痛さを訴えかけてくる。
それが気持ち悪くて、でもただぼんやりとするしかなかった。

……天罰が下ったのかもしれない。
1番初めに、どうしようもない嘘をついてしまったから。

嫌われたくなかったから、ほんとのことはもう誰にも言えなかった。
キミが嘘吐きは嫌いだと知ったら、尚のこと隠すしかなかった。

どうしようもなく、臆病だったの。

……嘘を嘘のまま貫くことしかできなかったなんて。
こんなこと、きっと空の上の神様が聞いたら泣いちゃうわね。

冷え切った手を誰かが包み込んだような気がした。

🦄

お腹が空いたんだ。
だから、食事の準備をしただけだよ。

罪の意識を感じていないか、だって?
きみたち、前にも同じようなこと聞いてたよね。そんなこと聞いて何になるんだい?

ねえ、食事の度にきみは罪悪感に苛まれるのかな。
そうだとしたら、随分難儀なことだよね!



ファルマー「もしかして、あの子の手の行方って……キミのお腹の中だったりするのかな?」
相上「そうだよ、流石にあの短時間で全部は食べきれなかったからね」
ローゼ「……正気の沙汰ではないな」

そう返すと、苦々しげに顔を顰められた。

新庄「……本当に、テメーがやったのかよ。なあ、違うだろ?」
相上「残念ながら、本当だよ」

モノリィ「これ以上話していても埒が明かないでしょう。そろそろオシオキにうつらせていただきますよ」

がちゃんと無機質な音と共に、鉄の首輪が嵌る。
それに引きずられていく前に、後悔の念が湧いてきて。

相上「……ねえ、きみ」
新庄「……なんだよ」
相上「死ぬ前に、きみのことを食べてみたかったな」

だって、好きな者は美味しいからね。
それだけが残念で仕方がないよ。

✣2章シロ→神之御子様
2章クロ→相上おうじ様