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るいざき
2024-09-06 03:22:35
120816文字
Public
AC6_ラス6_銀環
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銀環 解√ラスティ+621♀ 🐺🐥
ルビコンの解放者END、その直後のお話。
ルビコン解放戦線の拠点へ合流したふたりは、ルビコニアンの抱える諸問題に巻き込まれていく。
ここに、安息は無い。
⚠️モブあり
⚠️児童虐待表現、精神的切迫、その他暴力あり
Prologue/
鉄錆
1p.
1/
狼は森をみつめる
p2.
2/
窮鳥
p3.
3/
比翼の君
p8.
4/
女王
p14.
5/
片翼
p16.
6/
曙光
p24.
Epilogue/
狼はかごとなる
p28.
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ラスティによる捕虜奪還部隊が先行する一方。エルカノ、シュナイダー、BAWS三社共同によるルビコン解放戦線の『壁』侵攻が始まった。
アーキバス再編成部隊による、封鎖機構鹵獲兵器の防衛網は統率脆く、ドルマヤンを一番槍とした猛攻は迫撃砲ラインにまで押し上げて行った。
斜陽の廃星に根ざした死に体のレジスタンスが何故こうも。アーキバスの矜持は揺らぎ、惑い、逃げ足伸びぬまま次々と屠られる。
灰狼がおらずとも、同じく鋭い爪牙を持つ戦士がいる。そしてこの狼の群れを率いるのは──東より降るツバサ、西より昇るアストヒク、その傍には赤星たるエア。
《目標地点到達、作戦は恙無く。》
「うむ」
《陣形の再構築、及び配置完了》
「──皆の者、掛かれッ!」
エアの管制、ドルマヤンの号令を皮切りに、AC部隊及びMT部隊が押し寄せる。落ちる、落ちる、惑星を荒らした余所者が我物顔で打ち立てた導がすべて均されてゆく。
「彼らが心配かね、エア」
《
……
どうして、そんなことを?》
掘を越せば市街戦、そこには最難関の防衛網がある。
「解放の双璧が集う今、そう容易く敗けることは無い。お行きなさい、後悔したくなければ」
《ですが
……
》
「其方の望むものが、自ずと我々に希望を与えるはずだ、女王よ」
《
…………
。
……
はい》
ドルマヤンの傍から赤星が飛び立つ。彗星の如く尾を引いて、一心不乱に灰狼の鼓動を目指す軌跡が、しわがれの瞳に映った。
『帥父?どうかなさいましたか?』
後続のツィイーの問いに、アストヒクは半ば振り返り、再び天を仰ぐ。
「──これが、きっと正しいのだろう」
老いた手は未だ枯れず、今なお闘志に従順に、アストヒクと馴染んでいる。
「
……
まだ闘うぞ、まだ終わりでは無い」
『!』
すべての獣たちが、いっとうその瞳の輝きを増して、駆ける脚に操縦桿に力を込める。
真意は汲めずとも、灰となり掛けた指標が燃え立つならば。共に往くのみだ、と。
「なんだ、これは
……
」
駐屯地、CEL240の起動アナウンスと共に、それらはラスティの眼前に姿を現した。地上制圧に馳せたスティールヘイズはLC五機を相手取るが、凡そアーキバス戦闘部隊からの引き抜きに満たない操縦精度に呆れよりも不気味さが勝った。一機脚パーツを切断、一機は兵装をランセツの銃弾で弾き飛ばし無力化する。──なにか嫌な予感がする。
《──ラスティ》
「?!エア、何故ここへ」
《
……
お邪魔でしたか?そんなことより、レイヴンはどうしたのですか》
冷ややかな口調に苦笑いしつつ、闇雲なエネルギーパルスの残余を躱し三機目背後へ亜音速と共に乗り回り込む。
「レイヴンの搜索はアーシルたちに任せた。ベイラム捕虜収容所を制した連中だ、生身での対人戦ならば彼らの右に出るものはいない」
《無責任ですね》
「なんとでも。
……
それより、こいつらの中身を見てくれないか」
《また雑用ですか?》
「結果としてルビコニアンを救う事になると私は予測する。
……
やるかやらないかは君の自由だ。応じない場合は敵機のコアを潰す」
《
……
貴方はいつもそうやって、ひとを試すのですね》
「試す価値があるんだ、君たちには」
調律コーラルを摂取した影響か。眼前に迫るHC機体を絡め取る流星が見えた。一瞬にして残機を貫いた不可視の存在は、ぴたりと敵の動きを止めた。
《これは
……
?!前例のない術式
……
、第四世代術式がベースの新デバイス被検者たちのようです》
「やはり、そうか。無力化できるか?」
《ほとんど意識がない状態での接続でしたので、強制的に休眠化させてあります。すぐ回収すれば命に別状はないでしょう》
「了解した。流石だな、エア」
《
……
、?待ってください、新たな反応──ッ、ラスティ、回避を!!》
下方のシャッターが騒々しく破られ、かと思えば白い残像が赤い尾を引いて目前まで迫り、回避行動するスティールヘイズをすり抜けて夜明け前の空に舞い上がった。
《あれは、アイビス
……
?!》
「ついにお出ましか。技研の遺物
……
CEL240」
アイビスに続けて敵無人MTがぞろぞろと現れ、スティールヘイズへ銃口を向け──それらは途端に爆発四散していった。赤熱の光剣が根こそぎ斬り倒していく。
《
……
うそ、》
赤星がよろよろと、白亜の機体へと飛び立っていく。雑魚処理を終えたビットがカチリとアイビスの翼へ還り、それはくるりくるりと身を翻してスティールヘイズの傍へ迫ろうとする。間合いに入られぬよう一歩飛び退き照準を定めた。
「一騎討ちを所望かな?
……
そのようには見えないが」
《アイビスから不明の信号が
……
》
──ラスティ、エア、わたしはここにいます。
エアにより筆記された二進数は、ラスティには文字として視界に浮かぶ。
「戦友?!」
──壁にある男が向かいました。カタフラクトとの交戦が予測されます。
《待ってくださいレイヴン、そのまま離れれば貴女の意識が
……
》
──連れていってください。
言葉少なに、アイビスは電波塔に留まったスティールヘイズの眼前に舞い降りる。
──かの凶星を、討ち滅ぼすのです。
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