浅羽ネム
2024-01-28 21:21:37
12269文字
Public ウルトラマンブレーザー
 

禁じられた遊戯

ヒルマジュンに囁く声は神の導きかそれとも悪魔の誘惑か。
非公式ウルトラマンブレーザー二次創作小説「禁じられた遊戯」
父と子、ふたつの思いがぶつかり合う。
【要注意】ここに出るメフィラスはあの外星人とは別個体です。「二代目」なので結構格は低いです。あとマンダリン草に捏造設定あり。きっとタロウ世界のマンダリン草とはまた違う習性なんだよ!
なお19話と20話の間の時期、11月中旬の出来事として書いています。


 ───時は最初の日、ゲントが家にかけた電話を切った辺りに遡る。
「ゲント隊長。」
「エミ!?」
「何かありましたか?様子がおかしいですよ。」
「い、いやあー何もない?」
「父のいえV99の件では力になってもらってますし、私としては何かお返しくらいしないとスジが通りませんので困ってることがあるなら言ってくれませんかねぇー。」
………。」
 
「なるほど宇宙人の戦線布告と見ていいのでしょうかこれは?」
「いやテルアキ、これはあくまで俺が見た夢のことで。」
「夢ならポケットに入ってたこの名刺はどう説明するんですか。」
「エミ。」
「でもこれどうします?宇宙人が息子さんに接触してんならほっとくわけにも。」
「いやしかしヤスノブ、これは俺の個人的な事情だしまだ何かが起こったわけでもないし。」
「息子さんを利用して地球侵略を企んでるなら個人的とか言ってる場合でもないのでは?」
「アンリ、でもなあ今デルタンダルFのことで立て込んでて、他のことにかまけてる場合でもないしな……あっ?」
「デルタンダルF対処中に」
「偶然にも」
「SKaRD隊長もしくはその息子さんに接触してくる宇宙人がおったんなら」
「追跡する必要はありますね?」
 テルアキ・エミ・ヤスノブ・アンリがまるでバレーボールのトスでもするかのように言葉を繋いでいく。
……正直気が進まない。SKaRDの私的利用じゃないのかこれは。」
 ゲントは大変困った顔で部下たちの提案を渋々了承していた。つまり自分に何か起こった時にはエミにマークさせる手筈になっていたのである───。

位相空間が壊れて徐々に動きが戻りつつあるゲントに小声でエミからの通信が入る。 
「いやー急にゲント隊長がいなくなるからまいりましたよぉ!すぐに息子さんに声をかける怪しい奴を見つけてこの店に入っていったから裏で話つけて制服を借りたんですけどね!あーアンリさんは外からモッピーで待機中、テルアキさんとヤスノブさんはCPでいつでも出られるようにしてます。」
(なおもちろんこの一連の行動は防衛隊の命令からは大きく逸脱しているため後日大問題になり、上層部からの締め付けがますます厳しくなっていくのだがそれは別の話である。)