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ユキ
2026-03-02 13:48:45
12513文字
Public
🌲🎏
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🌲誕SSまとめ
こちらのワードパレット(
https://x.com/torinaxx/status/2020069268432568568?s=46
)をお借りして🌲🎏ssを書かせていただきました
設定は違いますが、全部🌲の誕生日のお話です
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6.朧(現パロ/5の🎏視点)
曖昧
確かめるように
朝が来ても
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頭の上でグダグダと話していた男の声が聞こえなくなって恐る恐る押し付けていた額を離して上を見上げた
乾いてシパシパする目をすがめても曖昧にしか捉えられない杉元の顔に、起こさないように慎重に腕を伸ばす
普段は感情豊かなくせに時々静かに色を深くする瞳
ひび割れて痛いと泣くくらいならちゃんと手入れすればいいのに、頻繁に割れて赤く血を滲ませている唇は少し分厚くて指を滑らせればカサカサと引っかかる
数年前の事故のせいでついたとあっけらかんと語っていた大きな傷跡も、こいつの顔の良さを損なうどころか人を惹きつける要因のひとつになっているのが鼻につく
ひとつひとつ、触れてみたいと思っていたところを確かめるように指でなぞっていく
髭が伸び始めているのが物珍しくてショリショリと顎を撫でていると流石に気になったのか低い唸り声を上げながら顔を背けられた
深くなった眉間の皺が五円玉くらいなら挟めそうで、なんか良いもの無いかな、と視線を巡らせるとスマホの画面がちょうどチカリと白く光った
引き寄せてみると、自分のものではなく寝ているはずなのに少し動いただけで抱き締める力を強くした男のもので
流石に勝手に見るのはまずいか、と伏せようとした時にまた画面が明るくなる
『誕生日おめでとー』
さっきまで一緒にいた友人からのメッセージに、さっき宣言された言葉を思い出す
最高の誕生日
春には卒業してこいつともめったに会わなくなるんだという焦燥感にかられて、酒の力を借りてはみたものの緊張のせいか全く酔えなくて
どうしようとパニックになりかけていた時にこいつからプレゼントをねだられて、あげたら応えてくれるだろうかと衝動的に押し倒してしまったがまさかこんなことになるとは
「
……
夢みたいだ」
ぽつりと呟いた言葉に、そうかもしれないなと笑う
自分よりも高い体温に包まれてだんだんとまぶたが重くなってきて、最後かもしれないしとぴたりとくっついた身体から伝わってくる規則的な心臓の音に細く息を吐く
朝が来てもこのままだったら
この腕の中で目を覚ますことが出来たなら
ほんの少しだけでも素直になってみてもいいかもしれない、と
そう思いながら、目を閉じた
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