Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
ユキ
2026-03-02 13:48:45
12513文字
Public
🌲🎏
Clear cache
🌲誕SSまとめ
こちらのワードパレット(
https://x.com/torinaxx/status/2020069268432568568?s=46
)をお借りして🌲🎏ssを書かせていただきました
設定は違いますが、全部🌲の誕生日のお話です
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
10.『花盗人』(現パロ)
目を盗んで
結び目
影に隠れる
-----------------------------
キュッと結んだリボンの結び目を綺麗に整える
同居人である杉元の目を盗んで用意した誕生日プレゼントのどこから見ても満足のいく出来栄えに口角が上がる
恋人として付き合うよりも前、友人だった時にプレゼントしたものがあいつからしてみればかなりの高級品だったらしく、後日提案されたプレゼントは予算内でという決まりごと私は気にしないと言ったのに押し通されたその決まりが最初は理解出来なくて不満だったけれど、何を贈ろうかどうやって渡そうかと今までよりもずっと時間をかけて選んでこれで大丈夫だろうかと思いながら渡したプレゼントを短しそうに受け取るあいつを見て感じた満足感と達成感は今でも鮮明に思い出せる
あれから時間が経って関係も変わって、それでも変わらない『決まりごと』
今年のプレゼントは分厚いアルバムに今年に入ってから撮った写真を入れて百円均一で揃えた
アイテムでラッピングしたもの色々と教本や動画を見て、最初はぐしゃくしゃになってしまっていた包装紙はぴしりと角が作れるようになったし、上手く結べなかったリボンも綺麗に結べるようになった
アルバムのまだまだ空いているスペースには、これから二人で撮った写真を入れていくのだと杉元に教えてやったらどんな反応をするだろうか
ふんふんと鼻歌を歌いながらぐるりと部屋を見渡す。あいつの帰ってくる時間に合わせて用意した料理も、毎年使っているものと毎年新しく仕入れるものでここ数年かけて大分と賑やかになった部屋の飾り付けもプレゼントと同じく完璧な仕上がりでさらに笑みを深くする
早くこれを自慢したくて、早くあいつの喜ぶ顔が見たくて
うろうろと部屋の中を歩き回ってスマホを何度
も確認して
ブブッと震えたスマホに表示されたもう少しで家、というメッセージにぴょんと身体が跳ねた
慌てて最後の確認をしてから、ソファの影に隠れて息を殺す
手に持ったクラッカーの紐を持つ手がじんわりと汗ばんでいることに気が付き、どれだけ楽しみなんだと苦笑して、滑らないように服の裾で汗を拭う
ガチャリと玄関の鍵が開く音といつもよりも大きいただいまという声に、紐を握る手に力を込めた
ゆっくりとリビングの扉が開いてちょっとしてから聞こえた杉元のわぁ、という感嘆の声に勢いよくソファの影から飛び出す
ぱぁんという音と共に舞い散る紙吹雪
その中で少し目を丸くしてから嬉しそうに目を細めて笑った杉元の顔に、ふとある考えが頭に浮かぶ
来年のお前の誕生日に『鯉登音之進』をやるから、今年の私の誕生日に『杉元佐一』をくれと言ったらこいつはどんな顔をするだろう
まぁそれは後でいいか
浮き足立った心のまま、身体にくっついた紙吹雪を指でつまんでいる杉元の前に立って、にっと笑う
「誕生日おめでとう!杉元佐一!」
お前が生まれた日に心からの祝福を
これからのお前の人生に数え切れないほどの幸せがあることを願っている
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内