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ユキ
2026-03-02 13:48:45
12513文字
Public
🌲🎏
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🌲誕SSまとめ
こちらのワードパレット(
https://x.com/torinaxx/status/2020069268432568568?s=46
)をお借りして🌲🎏ssを書かせていただきました
設定は違いますが、全部🌲の誕生日のお話です
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9.『佐保姫』(現パロ)
大袈裟
白くて柔らかい
染まる
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白くて柔らかいシーツの中から顔を覗かせた鯉登がふふ、と微笑んでほんのりと赤く染まる頬をシーツに擦り付けた
伏せられていた目がすっと上目遣いで見つめてくるのにどきりと鳴った心臓を手で押さえて、ゆるりと笑う柔らかそうな唇に触れようと手を伸ばした
ピピピピピピ、と耳元で鳴る大きい音にびくりと身体が跳ねて目が覚める
ガバリと身体を起こしてキョロキョロと辺りを見渡しても、白くて柔らかそうなシーツもその中で微笑んでいた男もいなくて、ゴワゴワと硬いシーツが敷かれた布団にボスりと逆戻りする
「
…………
夢ぇ? 」
いや、夢にしてもなんであいつがとさっきまで見ていたやけに鮮明な光景を思い出す
「
…………
えぇ」
朝だからだと言い訳しながら、もそもそと起き上がって風呂場へと向かう
今日はあいつと会う予定があるのにどんな顔をすればいいのか、と茹だるように熱い身体を冷やすために冷たい水のままのシャワーの下でしゃがみ込んで頭を抱えた
「遅いぞ杉元っ!! 」
「あぁうん
……
なんか安心したわ」
ふん、と鼻を鳴らして腕を組んだ鯉登が、せっかくこの私が貴様の誕生日を祝ってやろうというのに遅れるとは何事だ、とツッコミどころ満載の言葉を並べ立てるのを乾いた笑みで見つめる
さっきまでちょっとドキドキしていた気持ちを返せ、いやいらないけど
そんな事を考えながらまだグダグダと何か言っている鯉登に謝ると、大きく溜息をついた鯉登が大袈裟にやれやれと手を動かすのが鼻につく
おかしいなこいつ俺の誕生日を祝ってくれるはずじゃなかったっけ
じとりといつも通りのムカつく顔を見ていれば、「そうだ」と思い出したかのようにくるりと顔を向けた鯉登がぱっと笑って口を開く
「誕生日おめでとう、杉元」
「
……
ありがと」
その顔にどきりと跳ねた心臓を押さえた手がぱっと取られた
早く行くぞ、とやけに楽しそうに先を歩く男の背中を呆然と見つめていたらくるりと振り返った鯉登がはにかむように笑った顔が、夢の顔と重なって
「・・・・・・嘘でしょ」
思わずその場にしゃがみ込んだ俺の周りをほんの少しだけ心配そうにぐるぐると回りながら名前を呼んでくる鯉登に何か言うどころか顔を見ることすら出来ない
真っ赤に染まった顔を見られないように俯いて膝を抱えた俺を、通行の邪魔だとずりずりと道の端に引きずるこいつと今日一日過ごさないといけないことに気が遠くなった、がしかし
いい加減にしろと容赦なく背中を蹴りつけてきた鯉登に反射的に掴み掛って喧嘩しているうちにいつも通りの距離感に戻れて、気のせいだったかもしれないと安心した俺が、またあの夢を見てのたうち回るのは次の日の朝のことだった
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