akinoshiroihana
2026-01-11 20:15:43
8311文字
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ラ―ヒュンワンドロ2026名刺原文








「ああ、そうだ」
道の途中で銀色の彼は
リバプールの街角で、ジョンがポールにそうしたように、
チョコレートをきっちり半分折って傍らに差し出す。
普段から女子の差し入れは受け取らないお前だ、だが今日という日、誰も近付けないぞオーラを全開にしていた練習試合はさぞかし気を張っていただろう?消耗したろう?だから出所が明らかなチョコを俺が用意しておいて提供すれば問題なかろうと。
同じ部の先輩後輩の敬語が不思議と馴染まなかった二人、だから学校の外ではそれがすぐ崩れ、いよいよ周囲にうるさがたが寄ってこないよう彼らだけの放課後になりやすかった。だから出て来た半分のチョコレート、しかし差し出された半分のチョコレート
それは今日この場所で、このふたりにとって大事な何かが始まりそう
「一つ聞くがそれは義理か」
「義理?義理よりは人情かな」
「人情のまま纏めてゴロンとお出しするな!ソートしろ精製抽出しろ!」
「うーん?チョコレートが嫌いなら、レオナがばら撒いて行ったこっちの薄紫の義理チョコバナナを今ここで公衆の前で真っ二つにしてお前と仲良く」
「待て待てそれは待て」

運命が「また」動き出すまでまた少し
だがこいつはもう俺をきっと好きだ、と「彼」は思う



●義理