akinoshiroihana
2026-01-11 20:15:43
8311文字
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ラ―ヒュンワンドロ2026名刺原文




「子ヒュンの胸のアレは今後どうなるのか教えて三条先生」物件です
答えが出る前に書いとこう(`・ω・´)物件




よくない妻合わせでもあったのか
娘のような酒場の女給がさっと蒼褪め身を縮めたところに振り下ろされた老人の鞭は、どうやら嫉妬深い夫としてのものであったようだ
魔王復活からの混乱から平定までは先代に比べれば短かったとはいえ、天災に比べるなら遙かに長く、そのために本意ならぬ身となった者も多いだろう。それが誰のせいかと言えば、言われれば、いや言われなくても

うら若い妻と老いた亭主の間に入ってその癇癪からの棒状の打擲を立ち塞がった胸で受けた青年は、老人を宥め、必要もない段について詫び、新たに酒を注文してやった後で連れの半魔の方に崩れ落ちそうになった。『いかん、イイ所に入った』と、身を震わせて。

闇の師匠、第三の養父に幼い頃貫かれた胸の中ほどの傷は、当時すぐに物理的には塞がれた筈ながら、月齢の具合でいまだ口を開けたままのようになるのだという。そこから体内を巡る気、闘気が噴き出る排出口となる事があるのはまだいいが、長じてみれば思わぬところに出来た見えない乳首か―――陰唇か。『そうなっている時は敏感で困る』のだと秘密を明かしてくれたのはいいがもっとましなたとえは無かったのかと半魔は思う。思いながらまた向こうの席で鞭を振り上げ何か叫ぼうとしている老人めがけて彼は、自慢の槍ならぬ売り物の飴を二、三個掴んで投げ「ブチ込んだ」。まだ紅潮して震えている銀髪の青年の向こう、老人がばったり倒れた

鞭が甘かったり飴が痛かったり、変な晩だと青年が笑う
そんなお前の甘ったるさは変わらんがなと半魔が応える
飽きがこないのが不思議でたまらんと


●『飴と鞭』