akinoshiroihana
2026-01-11 20:15:43
8311文字
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ラ―ヒュンワンドロ2026名刺原文




香りものの知識が分厚い某様達に「この香りは合わないっすね」と言われそうな危ないゾーンを攻める落ちに行き付いてしまったバカです。アロエとか生姜とかの香りよりラーハルトにはもうちょっとなんかしたかったんすよ~~~ceasefire!!


何の間違いかその冬は
銀色の青年の方が手荒れを作り
そこから赤いものをにじませしもやけまでもらったから

昨夏、女賢者の土産にもらった『モ〇モチの木』Tシャツを鼻で笑ったはずの半魔が
「『ベロだしチョ〇マ』……とかなんとか言いつつ朝夕せっせと包帯を巻いてくれるようになり、
いやそこまでの話じゃない、マァムが桃の香りのハンドクリームを塗ってくれたんだ毎日ケアルしに来てくれるとおいむくれるな
気持ちは有難いのだがあれでは日常生活に支障がだな、俺はその、頑是ない三歳の幼女でもないわけで

ロマンと言うものがわからんのかと言いつつ夕食の天火の加減に行ってしまった半魔を見送り
青年は昼間、街を共に歩いた少女に最後に持たされた包みを開けてみる

「で?」
「シチュ的に裸ソックスみたいな感じになるのがけしからんし口惜しいと」
「つまりアイツ的にもアリアリってことなんじゃねえの」
「そこがたいへん口惜しいらしい」
先日までの「包帯萌え」とやらをやめて黒い絹の手袋を嵌めた青年を、遊びに来た金属生命体がすんすんと嗅ぐ。まだ癒えぬ手からは桃ではなく、アンドラムの香りがした。



●『手荒れ』