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オンパロス男性組 プランツ・ドールパロ
・オンパロス男性黄金裔3人(アナイクスメイン)
・マルチエンディング式夢小説
・ネームレス主人公
・全5ルート
・メリバ要素多め
・なんでも許せる人向け
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「
…
ええ、わかったわ。待っているわね」
桃色の髪の少女はスマホの通話を切り、小さく息を吐いた。彼女の店が取り扱う
観用少女
プランツ・ドール
は、稀に返品されることがある。理由は様々で、生活が破綻した人間もいれば
少女
プランツ
が原因で人間関係が拗れたり。少女はそんな人間を幾度となく見てきた。だが今回返品依頼のあった商品は、少し複雑な事情を持っていて、その持ち主であった女性のことを思うと、少女の胸に込み上げてくるものがある。彼女と少女が出逢ったのは数十年も前のことだ。外出先から帰宅すると、店の前にスマホの画面と店を何度も見比べる彼女がいた。そして彼女は少女の店で運命と邂逅し、その運命と長い年月を2人で過ごしてきた。少女はそれをずっと見守ってきた。彼女の訃報を受け取るまでは。
□□□□□□
「
観用少年
プランツ・ドール
のためと言って働いていたのよ、結婚もしないで。彼女が部屋で倒れたのも、この子が知らせに来てくれて」
彼女が住んでいたアパートの大家である年配の女性は、涙を目に浮かべながら
少年
プランツ
を見つめた。
「身体を酷使しすぎて難病を患ったって言っててね。自分の死期がわかっていたのよ、テーブルにメモが置いてあって。『わたしが死んだらこの子をお店に返して欲しい』って」
大家の女性はそのメモを差し出した。あの頃の彼女と変わらない可愛らしい文字で、所々メモ用紙に濡れた形跡があり、少し字が滲んでいる。
「この子もそれを望んでいるみたい。彼女以外の人と生きるなんて考えられないのね」
女性が帰ったあと、少女は
少年
プランツ
を見た。彼女に出逢う前、ここで眠っていた彼は目覚めたことなどなかった。どんな人間が近付いても心を開かず、唯一彼の隣にいた大地獣の人形にだけは心を開いていたようだが
…
。ただの人形は彼に愛情を与えない。愛情を貰えない
観用少年
プランツ・ドール
の行き先はただ一つ、枯れる他なく。それでもいいというように
少年
プランツ
は誰の目にも彼の瞳を映さなかった。しかし、彼女と出逢い目覚めてから、彼の中で何かが変わったらしい。店にいた頃はバサついた髪に血色の悪い肌だったが、久し振りに見た彼は少女の想像以上の変化をしていた。
「
…
ふふっ。お帰りなさい。彼女との生活は楽しかった?」
あの時、彼女がオーダーメイドをした服は彼のお気に入りになったようで、あれから何十年も経つはずなのに今でも新品のように彼に纏われている。
「あの頃よりずっときれいになったわ。とっても大切に育まれてきたのね」
彼女を失った
少年
プランツ
の右目からぽろぽろと何かが零れた。それは最上級に愛された
観用少年
プランツ・ドール
が流す涙。ひとつひとつが結晶となり、宝石になる。その色は
少年
プランツ
が愛する者と見た最後の光景。
「まぁ、とっても素敵な、星の色ね」
添い遂げEND
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