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└| ∵ |┐
2025-04-04 14:06:13
10685文字
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演劇【推しの子】
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虚ろの手紙
廻り金魚
の後、旅を続ける匁から届く手紙。
※捏造に捏造を重ねているので訳がわからんところもありますが、
わし時系列
からなんとなくお察しいただけますと幸いです。
手紙(1)
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手紙(2)
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手紙(3)
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手紙(4)
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手紙(5)
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手紙(終)
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これは紙片の狭間の記憶。
匁(5)
「どうしてあなたが泣いてるんですか。僕のマントに洟水つけないでくださいよ?」
「寂しいからに決まってんだろ
……
!」
匁の肩に顔を埋めてキザミは鼻を啜っている。もう涙も洟水も区別がつかない。つけたかも知れない。
「さっさと東京に帰ってください。ブレイドはすぐ政に飽きて、あなたにも順番が回って来ますよ。あのお気楽男はただ王になってみたかっただけなんだから」
「俺は将軍のままでいい」
「小さい男だなあ。野心とか野望とかないんですか」
「王になんか興味ないって言ってたおまえに言われたくない」
「僕そんなこと言いましたっけ?」
しれっと嘯きながら、匁はキザミの肩を掴んで力任せに引き剥がした。べちょべちょのキザミを上から下まで眺めて大きなため息を吐く。
「仕方ないな。たまには手紙を書きますよ。僕が覚えているうちは」
「ううう」
「ほら、早くおうちに帰る。日が暮れます」
「うーーーーー」
匁はキザミの背が見えなくなるまで、その場所に立っていた。手を振ってはくれなかったが、少しだけ笑っているように見えた。
振り返っては手を振り、少し戻ってまた振り返りながら、逆だな。と、キザミは思っていた。
これじゃあ旅に出るのは俺じゃないか。
匁が最後に呟いた言葉は、遠ざかるキザミには届かなかった。
ああ、僕は本当に、あなたのそういうところが。
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