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└| ∵ |┐
2025-04-04 14:06:13
10685文字
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演劇【推しの子】
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虚ろの手紙
廻り金魚
の後、旅を続ける匁から届く手紙。
※捏造に捏造を重ねているので訳がわからんところもありますが、
わし時系列
からなんとなくお察しいただけますと幸いです。
手紙(1)
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手紙(2)
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手紙(3)
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手紙(4)
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手紙(5)
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手紙(終)
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東京 新宿區 歓楽街
キザミ将軍閣下
本気なのか皮肉なのか顰めつらしい宛名で手紙が届く。
差出人の名はただ一文字。
————————
手紙(1)
匁からの手紙が届く。
匁の字は一見流麗に見えるが読みにくい。筆跡に性格が滲み出ている。
キザミは解読に困ると百目のところへ手紙を持ち込む。
「
………………………………
せう、ゆかあ、まい」
「なんて?」
「しょうゆがあまい。と書いてあるようでおじゃる」
「なんだそりゃ。甘い醤油なんてあるか?」
「このぐっちゃぐちゃのは何が書いてあるんだろ」
つるぎが百目から手紙を取り上げ、日に透かすようにして眺めている。文字と思しき線の横に書き損じを塗り潰したような何かがある。
「匁様の新しい花押
……
という訳でもなさそうでおじゃりますな」
「あいつの印なんか丸かいて"も"だろ」
封筒の裏を返すと、丸とおぼしき輪の中になんだかよくわからないもにょもにょとした線がある。だいぶ丸からはみ出している。すっかり見慣れた匁の証だが、本当に丸に"も"なのかはわからない。
「はて、刺し身に甘い醤油を使う地域もあると聞いたことが
……
確か、西の果ての大きな島の話でおじゃる」
「本当にあるのかよ甘い醤油。西の果てって、あいつどこまで行ってんだ」
「あ! これ、もしかして魚でねえべか?」
つるぎが差し出した手紙に額を寄せ合って、書き損じの塗り潰しを覗き込む。
「ほらこれ、眼があって口が開いてて背鰭があって
……
これが尾鰭か?」
「この斜めの線が刺し身か? なんで頭に箸が刺さってんだ
……
?」
端座して皆の話を聞いていた鞘姫と傍らに控えた刀鬼も、興味津々と身を乗り出して来た。
だがこの二人の興味は別のところにあったらしい。
「まあ、匁がお刺身を
……
?」
「
……
あいつが生の魚を喰ったのか?」
つるぎから匁の手紙を受取ってしげしげと眺めながら、鞘姫は袖を口元にあて微笑んだ。
「匁も大人になりましたのね
……
」
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