河童の皿箱
2025-04-02 09:15:59
11966文字
Public 旧作
 

赤気

娑楽斎とランブラのお話。



「そんなことがあったのね」

「えぇ、とても紳士的なお方でしたわ。おかげでシエルも元気を出してくれたし、ラズラも泣き止んでくれたし、ターメルもベンガーラのお説教で反省してくれたしひとまずはこれで解決ね」

「ありがとう、ランブラ。下の世界は慣れていなかったでしょうに」

「スレットが風に噂を聞いてくれたおかげですわ。在処の目星がついていたのがありがたかったですし何より、素敵な出会いもありましたから」

「あら、また行くの?」

「うふふっ、あの方の絵ももっと見てみたいですし、わたくしの絵も見てもらいたいの」

「あの辺りは……そうね。ふふ、気をつけて行ってらっしゃい」

「えぇ。行って参ります。そう遅くならないうちに、戻りますわ」