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「神一佐、この花は貴方に似ていると思います」
「うむ懐かしい言葉だな、流竜馬も白い花を見ればそう言って軽率に花を毟ったものさ」
「神さんあなたは残酷な方です」
幼い地底の皇子はあたたかな風のある春の野で
「神司令、なんです下さるんですか、白い花は俺には合いませんよ」
「ならば私がお前からもらう」
「何がありました」
「あいつがs
―――火星に飛んだ頃にこの国にも入って来た植物が、とうとうこの辺りにも咲くようになった」
彼がいた世界には決して咲かない白い花が咲いたのだという
世界が地球が生き残ったあのとき、多くの種子が飛んだ
あの星のうえにも、この星の上にも
星は回り続けて風を吹かせ大地を濡らし時をかぞえさせて
芽吹き花咲かせる、そっと摘む手がなくなろうと、贈られた相手の髪に霜降ろうと
「神司令」
少年期の終わり、地底から来た皇子は風のある春の野で
―――
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