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「
……って言われたんだよね。だからやっぱり、答えはそんな簡単に出せないよ」
「なんで他の奴に話してんだよ。意味わかんねー」
カズイは電話の向こうで大きくため息を吐く。
「考えろって言ったろ。他人に頼ってんじゃねー」
「それはそうなんだけど
……自分で答えを出せないからこそ、誰かに相談に乗ってもらうのって大事じゃない? そこから答えが見つかるかもしれないんだし」
「
……で? 見つかったのかよ」
「ううん。難しいってことが分かった」
「はぁ
……それで他の奴に付き合ってって言われるとかマジで油断もスキもねー」
「あれはきっと、納西君なりのアドバイスだと思うよ。違う視点から見て、みたいな」
「絶対ちげーし。ねーちゃんそいつに狙われてんだって自覚持てよ」
そういうとカズイはもう一度、今度は長く大きめのため息を吐く。
「
……つかさ、それ俺に話していいのかよ?」
「あっ、そうだった」
ついいつもの癖でカズイに話してしまったわたしに、カズイはもう一度はぁ、と呆れたような声を上げる。
「
……まぁ、そういう所も含めて好きだから別にいいけど」
なんでも真っ先に相談する相手として不動の一位をキープしているカズイ。
それは確かに変わらない気がするけど、わたしはふと思ったことをそのまま口にした。
「あのさ、わたしがその
……もし、マサくんとお付き合いするようになったら、こういうのもなくなっちゃうのかな」
「いや? ねーちゃんが相談してくるなら俺は聞くよ。聞きたくないとは思うけど。マサは親友でねーちゃんは家族だから、そこは絶対変わらねーだろ」
絶対。
もう一度呟いてカズイは少し寂しそうに笑う。
「そっか
……変な事聞いちゃってごめんね」
「まあ、弟だからとか家族が大事だとか、テキトーな理由つけて無理って断られるよりずっとマシ。答えが出るまでずっと、俺らのこと考えててよ」
それから他愛のない話をして電話を切るまでずっと、カズイはいつものようにわたしのことをねーちゃんと呼んでいた。
電話を切った後もずっと
『マサは親友でねーちゃんは家族、そこは絶対変わらない』
寂しそうにそう言ったカズイの声が、わたしの耳から離れなかった。
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