enoki181
2023-04-14 00:27:15
74597文字
Public リプレイ
 

【CoC】ロトカ・ヴォルテラの愛堕討ち(柑爾×巴)【リプレイ】

PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ https://booth.pm/ja/items/3563200


【翌日】

KP:翌日。君たちは、これまたどういう訳か、たまたま同じ場所に居合わせることになった。
街の中にある「鼠花劇場文化ホール」のホワイエのソファ。そこに君たちは座っている。開演前の簡素なその場所に、二人きりで。

[HO1] KP:本日はこの劇場に黒八鬼襲が鑑賞をしにくるのだ。元々組長が同行する予定だったが、急遽来れなくなり、君が代わりに行くことになった。
名ばかりの同行者なので、抜け出してしまっても問題はないだろう。 襲もそういったことで怒る男ではない。


[HO2] KP:本日はこの劇場にて、君と師匠、そして十羅矢が演目を披露するのだ。だというのに、やはり十羅矢はやって来ない。どうしたのだろう。

先程、師匠からメッセージが来ていた。彼も彼で様々な手段を用いて、十羅矢を探しているそうだ。
「劇場のスタッフさんから穴埋めが難しいなら、せめて二人分になるような演目を……って。困ったもんやし無茶言いよる。なんにせよ、心配だから早いところ探さんと」
「公演は夜やろ。時間あるし、あいつの家行ってくれるか。戻ってるかも知れないから」

以降、十羅矢の家へ向かうことが出来る。
もし、十羅矢が巻き込まれているのが裏の世界に関わることだとしたら。隣にいる相手を同行させるメリットは大いにあるかもしれない。

金雀枝 柑爾:朝、師匠から連絡が入っていた。
話があるから会えないかと。
ちょうどコイツが公演をするって話は知ってたし、俺も用事があったし、ホールで落ち合うことになった。

「で、なんだよ」

KP:■HO1:目星

金雀枝 柑爾:CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 10 > スペシャル

[HO1] KP:巴の首裏に赤い痕がある。昨日はなかったはずだ。

金雀枝 柑爾:この隙に昨日の晩に手当てしたことにして応急手当する。

金雀枝 柑爾:CCB<=30 応急手当 (1D100<=30) > 24 > 成功

金雀枝 柑爾:1d3 (1D3) > 3

[ 金雀枝 柑爾 ] HP:7 → 10

鈴鹿 巴:「十羅矢のことなんだけど、やっぱりあれから見つからなくて。そこでさ、その……あいつの家に行ってみたいなと思って。若さん、悪いけどこれから一緒に来てくれる?」

夜の公演までに何とかしたくて、若さんがいれば何か情報も手に入るかもしれないと思って話を持ち掛けてみた。

「もし若さん用事あって難しそうなら俺一人でいくから……

一人は少し心細くはあるけど仕方ない。これも俺が十羅矢を探すって決めたことだ。途中で止めるわけにはいかない。

金雀枝 柑爾:「あー……別に構わん。俺がいなくても問題ねェだろう」

「それより」

伸ばした腕で首裏をつつく。
見つけにくい位置だし、舞台上ならば客には見えないだろう。
それでも、俺にははっきりとわかってしまったのだ。そこに残る赤い痕と、その意味を。

「昨日はお楽しみだったのか?」

KP:巴くんはつつかれた位置に覚えがあるでしょう。
昨晩の帰り道、口付けをされた場所だと。

鈴鹿 巴:「え、あ!それは違くて!!!」

体をビクッと反応させてしまった。昨日襲さんにされた事を思い出してしまい、顔が赤くなる。

も〜!忘れてたのにこんな時に思い出させるなよ!若さんの馬鹿!!!

「これは違う!!これは……不可抗力で……

どう説明したらいいのかわからなくてもごもごと小声になってしまう。

金雀枝 柑爾:「不可抗力ってなんだよ」
「昨日宇鷺の誘いを断ったのは、先約があったからか?へぇー?」

意地悪く笑うが、気持ちは笑ってらんねぇ。

「昨日、あのままホテル連れ込んどけばよかったな」

真昼間からこんな場所で言うことでもないだろう。
それでも吐き出さずにはいられなかった。

鈴鹿 巴:「いや、そもそもお楽しみな事なんて一つもしてないし!!!家に帰ってすぐに寝たし!俺健康優良児なんだから!!」

「それに、先約なら今日の公演しかないです〜!馬鹿なんですか~?」

俺がどれだけ公演を楽しみにしてると思ってるんだ!公演の前は早く寝るの、これ基本でしょ!まったく!!

「ほ、ホテルは公演ない時じゃないと無理だから!」

って何言ってんの俺~~~~~!!!!

「じゃなくて、もう!これは別になんでもないんだよ!」

金雀枝 柑爾:そう、公演前以外は押せばいける。
だから無性にイラついた。公演前のコイツにキスマークをつけられる奴がいるなんて。

「じゃあ、公演終わり。時間くれ」

痕を少しだけ引っかいた。

鈴鹿 巴:「うぇえ?!う、うん……まぁ、いいけど……

「良いけど」じゃないんだけど???まぁ、写真とか撮られてるし拒否権ないのはわかってますけどね??ええ!

「んっ、触るなってば……

それにそこ弱いんだから触られると変な声出るだろ!!

金雀枝 柑爾:俺の指先ひとつで屈服させた気分になり、笑いが漏れた。

「じゃ、行くか。今日こそ見つかるといいな」
「心配事なく集中してェよな?」

そう言って立ち上がる。

鈴鹿 巴:「そうだな、じゃああいつの家に行くか」

そう言って俺は何度か行ったことがある十羅矢の家に若さんを連れて向かおうとする。

KP:君たちが劇場を出ようとしたとき、襲と宇鷺の二人とすれ違った。
彼らは「どこへ行くのか」と聞いてくる。

金雀枝 柑爾:「ああ野暮用ができて、お前に付き添えなくなった。悪い、襲」

「悪い、説明するぞ」
と師匠に一応の断りを入れてから、十羅矢の家に行くことを伝える。

宇鷺 翔汰:「それは大変だね……ん〜……じゃあ、俺もそれ着いてく〜。探すの手伝うよ。片喰ちゃん」
「いいだろ、柑爾」

金雀枝 柑爾:「まあ、お前も関係者っちゃ関係者だしなぁ……構わないが……
ちら、と師匠に目をやり。

鈴鹿 巴:「まぁ、俺は別に人が増えたところで構わないけど……

俺は若さんを見上げながらそう言う。

そして襲さんを見ない様にどうしても視線を逸らしてしまう。
ううう、ごめんなさい。今は公演と十羅矢探しに集中したいんだ。

金雀枝 柑爾:「白狗とは協力しろって、オヤジに言われてんだよな……
ヤレヤレ顔で了承する。

KP:宇鷺がついてきます。

ここで二人とも、どこからか声が聞こえてきます。

[HO1] KP:どこからか声が聞こえる。
「それはお前の所有物ではないだろう」と。不快で耳障りな声が頭を締め付ける。不気味な笑い声はさながら悪魔のようだ。だが、悪魔とはどこか異なる、もっと異質な何かだと思うだろう。

[HO1] 金雀枝 柑爾:うるせぇ、と言い返しそうになった。

首筋の赤い痕がチラついて、やめてしまった。

そのとおりかもしれない、と認めたくなかった。


[HO2] KP:どこからか声が聞こえる。
「私の伴侶となりましょう」と。不快で耳障りな声が頭を締め付ける。不気味な笑い声はさながら悪魔のようだ。だが、悪魔とはどこか異なる、もっと異質な何かだと思うだろう。

[HO2] 鈴鹿 巴:伴侶?なんだ?これって俺に言ってるのか?
辺りを見渡してもそれらしい人物はいないような気もするし。不気味で、変な感じで気分が悪い。

どこかソワソワと落ち着かない。


KP:気分が悪くなるような声ですが、自分にしか聞こえていないだろうと周りの様子から分かります。
それ以上のことは起こらないので、行動して貰うことが可能です。

金雀枝 柑爾:不快そうにあたりを見回してから「とっとと行くぞ」と歩き出す。

鈴鹿 巴:「ああ、うん……

少しだけふらつきそうになりながらも、若さんについて行く。


【十羅矢の家】

十羅矢が住むのはアパートの一室だった。君たちと宇鷺の三人は、玄関の扉の前に立っている。

鈴鹿 巴:十羅矢の部屋は確かここだったかな。
以前来た時の記憶を頼りに、俺は二人の前を歩いて十羅矢の部屋の前へとくる。

そして、一息ついた後に玄関のチャイムを押した。

「十羅矢、いないか?十羅矢~?」

そう玄関へ呼びかけてみる。

KP:チャイムへの返事はない。しんと静まり返っています。

鈴鹿 巴:「……いない、みたいだな」

暫く待っても反応もなければ、部屋の中に人がいる気配すらもない。やっぱり帰ってきてないのか、そうわかると少し落ち込んだ。

金雀枝 柑爾:居留守をしてんなら借金の取り立てみたく乗り込んでやろうか。
そう思って何気なくドアノブを握った。

KP:扉に手をかければ、鍵が開いていることがわかります。

金雀枝 柑爾:「おい、開いてるぞ」
扉を開け放つ。
「中にいんのかいねぇのか知らねぇが、手掛かりくらいあんだろ。行くぞ」
ズカズカと中に入っていく。

鈴鹿 巴:「え?!あ、おい!ちょっと待てよ~」

俺は慌てて若さんの後に続く。
っていうか勝手に人の家に入っていくなよ〜!!

宇鷺 翔汰:「はは、借金取りみて~」
俺もついてく~

KP:中に入れば薄暗いことが分かる。昼間だと言うのにカーテンが空いていないのだ。そして、じめっとした空気の中で確かな異質を感じる。

KP:玄関には大量の本が所狭しと積まれていた。

■知識

鈴鹿 巴:CCB<=75 知識 (1D100<=75) > 8 > スペシャル

金雀枝 柑爾:CCB<=65 知識 (1D100<=65) > 81 > 失敗

KP:どれもこれも話芸や話し方、落語についての本だ。彼が勉強熱心だということが、彼のことを知らない柑爾にもよく分かる資料だろう。

宇鷺 翔汰:「へぇ、随分熱心なこって。あれ……一番付箋入ってんねこれ」

KP:宇鷺が手に取った本は「芝浜」という作品だった。
巴には覚えがある。確か本日、彼が行う演目だったはずだ。

KP:■目星

鈴鹿 巴:CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 1 > 決定的成功/スペシャル

[ 鈴鹿 巴 ] CL:1 → 2

金雀枝 柑爾:「へぇ」
と興味なさそうに宇鷺の言葉を聞くが、ちらっと見ただけでも熱心さはわかっている。

KP:巴くんは、本からメモが落ちてきたのに気付きます。
「もっと、人気者に。もっと、もっと、最高の落語家に」
そのような殴り書きの、心の叫びのようなメモです。

鈴鹿 巴:「……十羅矢、あいつ」

殴り書きされた十羅矢の心からの叫び。

それを見て俺は何とも言えない気持ちになった。それならなんで今日、姿を現さないんだよ。なんで公演に来ないんだよ。

だっておかしいじゃん。人に知ってほしいならいっぱい公演に出て、演目披露して面白いって言ってもらって、ファンを増やしてけばいいだろ!なのになんで行方不明になるんだよ!十羅矢の馬鹿野郎!

あいつが勉強熱心なことも知ってる。俺と落語について、将来について語り合ったこともあった。

それなのにどうして……

なんで、どうしてという気持ちで胸がいっぱいになって思考がまとまらず、足元に視線を落としているしかできなかった。

宇鷺 翔汰:「ここまで色々物色してんのにさ、物音ひとつないのやばいよね。……奥、行こっか」

KP:宇鷺にそう言われて、先へと進んでいけば薄暗い部屋の中に人影が見えた。

KP:だがそれは、宙に、だ。

KP:カーテンの隙間から差し込んだ光に照らされた身体と、ロープが軋む音。

近づいて初めて腐臭に気づく。

KP:宇鷺は表情を強ばらせ、カーテンを開けた。

眩い光を一気に集めたその部屋には、窓から見えた青空に似合わない、宙ぶらりんの躯体。
耳や鼻、目、身体から液体が垂れ流されたそれは、世辞にも綺麗な人間とは言えない。
ただ、身につける着物が、彼がどういった人間かどうかという真実を、君たちに無情にも突きつける。

KP:残忍な自殺現場を目撃した君たちは SANc1/1d6

鈴鹿 巴:「……

「十羅矢……?」

嘘、だろ?嘘だよな?なんで?どうして?

俺は十羅矢の姿に何も言えず、その姿に釘付けになっていた。

金雀枝 柑爾:1D100<=53 正気度ロール (1D100<=53) > 35 > 成功

鈴鹿 巴:1D100<=79 正気度ロール (1D100<=79) > 80 > 失敗

[ 金雀枝 柑爾 ] SAN:53 → 52

鈴鹿 巴:1d6 (1D6) > 6

[ 鈴鹿 巴 ] SAN:79 → 73

鈴鹿 巴:CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 37 > 成功

KP:一時的発狂ですね内容を決めるので、1D10を振ってください。

鈴鹿 巴:1d10 (1D10) > 3

KP:内容は長期を採用して「幻覚」
期間は戦闘じゃないのではっきり定めません。

鈴鹿 巴:「はは、なんだ十羅矢いるじゃん。お前何してるんだよ、今日は公演の日だろ?こんなとこでさぼってんなよ」

さっき見たものはどうやら見間違いらしい。今十羅矢は俺の目の前にいて笑っている。

「ほら、今日も色んな人に見てもらうんだろ?公演頑張ろうな」

そう言って俺は十羅矢に話しかける。
ああ、ほんとに見つからなかったらどうしようかと思った。師匠にも迷惑かけてお前ってやつは!

……でも、本当に見つかってよかった。

金雀枝 柑爾:「そりゃ、連絡も取れねぇ姿も見えねぇワケだ」
仕事柄、一般人よりは見る方だがなぁ。気分のいいもんではない。

宇鷺もそうだろう。
そうなると、一番気を配ってやるべきなのは唯一の一般人だ。知り合いの死体ときたらショックもでかいだろう。

……おい、冗談はよせ。そこには誰もいねぇ」

何もない空間に笑いかけ始めたソイツの肩を掴み、こっちを向かせようとする。

鈴鹿 巴:「は?なんだよ、ここにいるだろ?十羅矢、なぁ?」

そう、ここに立っている十羅矢は本物なのだ。そうなのだ。そう思わないと俺の心は持ちそうにない。

そう思わないと?

十羅矢は死んでなんかいない。大丈夫だ、そうだよな?

「ははは、なんだよ、冗談なんかじゃ……

そして訳も分からず涙が溢れてきた。
なんでだろう?

金雀枝 柑爾:唖然として言葉に詰まる。
最初に抱いたときだってこんな風に泣いてねぇだろ。現実逃避だってしなかった。

……部屋、漁るぞ。お前から家主に言っといてくれ」

袖で目元を拭い、端にいるように誘導する。
正気に戻らねぇもんかと顔を覗き込んだ。

金雀枝 柑爾:CCB<=1 精神分析 (1D100<=1) > 98 > 致命的失敗

KP:巴くんを誘導するタイミングで、柑爾は部屋にあった紙束を踏んでしまう。

落語の勉強に使われていた資料たちは、別段珍しいものではないだろう。
しかし、それはもはや十羅矢の遺品となるものだ。それを、友人であった巴の前で踏んでしまった。

金雀枝 柑爾:「……!」
慌てて足を退かすが、ぐしゃぐしゃになってしまった。
拾い上げ、握らせる。
「悪い、これ……お前が持ってるべきなのに」
そう言い、頭にぽんと手を置いた。

鈴鹿 巴:「おいおい、何やってんだよ。まぁ、俺のじゃないから別にいいけどさ。ちゃんと十羅矢に謝っとけよ~」

俺はそれを受け取るものの、そう若さんに言う。
俺は頭に乗った若さんの手が不思議で、何となくあったかくなって少しだけふふっと微笑んだ。

宇鷺 翔汰:「サツには連絡した。到着までしばらくかかるから、その前に漁るぞ」
二人に声をかける。
「薬の手がかり、見つけねぇとな。お互い親父にどやされたくねぇじゃん。な、柑爾」

金雀枝 柑爾:「……ああ」

「今は無理に動かなくていい、こっちも任せろ。だから、公演には出るんだ。いいな」

師匠に言い聞かせ、部屋の中を漁ることにする。

KP:巴くんは狂気をかかえながら探索できそうなら参加して貰って構いませんし、不参加でも大丈夫です。

鈴鹿 巴:はーい、柑爾さんが判定失敗したら「仕方ないなぁ」ってやってきて参加します〜!

KP:《探索可能箇所》
・部屋の中
・机
・棚

金雀枝 柑爾:上から見てくか。

KP:【部屋の中】

■目星

金雀枝 柑爾:CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 83 > 失敗

鈴鹿 巴:CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 36 > 成功

KP:部屋の中にひとつ、少しだけ奇妙に開いているクローゼットを見つける。
開けることができます。

鈴鹿 巴:「ん?なんか開いてるな?」

不思議に思ってクローゼットを開ける。

KP:開ければそこには小さな収納箱が詰め込まれていた。
ふと見上げるとクローゼットの壁の異常に気付く。巴の写真と大量のメモ。「もっと、人気者に」「もっと」「もっと有名に」と狂気すら感じる文章の羅列がある。

また、収納箱の中に日記がある。

金雀枝 柑爾:「あ、おい……!」
突然のことに動きを止める間もなかった。
飛び込んできたクローゼットの光景に言葉を失う。

鈴鹿 巴:「なんだ、これ……

俺の写真?それにメモと……日記?

「若さん……これ」

俺は開いた口がふさがらずに、ただそれを見つめるしかなかった。

金雀枝 柑爾:「……読むから、って、言っといてくれ。ソイツに」

その場で日記を開く。
見せびらかしはしないが、覗き込むなら止めはしない。

KP:《十羅矢の日記》

○月✕日
桃樂亭春菊に弟子入りを果たして数年経った。同じ時期に弟子入りした巴は、はっきり言って天才だった。春菊先生もそう言っていた。俺は、まだまだ未熟だ。頑張らないと。

(しばらく日にちが空く)

○月✕日
二ツ目の昇級は二人で大喜びした。人気が全てじゃない、噺家は技術だと師匠は言うけれど。話を 聞いてくれる人が居なければ、そもそも成り立ちはしない。独り言なんて寂しいじゃないか。

○月✕日
アイツの人気が目に見えている。そんなつもり無かったのに昨日はダメだった。悔しくなってしま ったのだ。ヤケ酒かっくらって、変な奴と連れ添って中華の店に入ってしまった。そこで、悩みを 話していたら、段々馬鹿らしさに気づいた。俺も人気者になりたい。でも、アイツの落語だって聞いて欲しい。そうだ。俺は、アイツの落語が世界一大好きなんだ。だから、俺なんかいっそいいから、 アイツをもっと。もっと。人気者に。

○月×日
あの薬が流行ってるみたいだけれど、何故か自分の持っているものと特徴が違う気がした。 世間では赤い薬だと言っているが、俺の持っているのは黒い薬だ……どうしてだろう。

(↓ここから巴くん知らない。この後、柑爾が日記を閉じてしまうため。)

○月✕日
予定通り薬を飲んでくれた。
こっそり飲み物に仕込んでみた。これできっと、アイツは人気になる。楽しみだ。皆に見てもらう んだ、アイツの落語を。試しに、アイツの落語を撮って動画サイトにあげてみよう。ネット社会なら、 きっと広まるのも早い。しかし、ネット越しで果たして通用するのだろうか。これで、みんなに聞い てもらえて…………俺は、アイツは、本当にうれしいのか?
してはいけなかった、と内心思うのに。何故か不思議と、俺は、達成感に満ちている。

○月✕日
奴は驚くほど人気になった。でも、なんだろう。今更になって、こんな方法でやつを人気にして良 かったのだろうか。あの時感じた違和感が拭えない。だって、彼はそれを望んでいたかどうかも 分からないのに。どうしてあんなに、薬や人気に……

○月✕日
悪夢から覚めたような気持ちになって、ことの重要性に気づき、俺は急いでアイツの薬の解毒方法を探すことにした。魅了することを解毒……いや、解呪することは可能だろうか。とりあえず今は、 薬のやり取りをしてしまった俺と関わるのは危険だ。一人で調べよう。

○月✕日
極道組織……星狭会にたどり着いた。
じゃあ、あの日、薬の取引をしたのは、極道関係者だったのだろうか?なぜ、俺なんかを……。 もう少し調べてみよう。

○月✕日
俺はとんでもない薬に手を出していた。どうしよう、もしあの化け物とやらがアイツをさらってし まったら、そもそも、アイツを見たらおしまいだ。アイツは人の精神で目にできるものでは無い、と 書かれていた。昔の文献には、狂気に陥って自ら命を落としてしまうとも書いてあった。 早く、しなければ。早く。早く。ごめん、こんなことに巻き込んでごめん、巴。
俺はただ、お前を。

金雀枝 柑爾:星侠会(せいきょうかい)とは、黒八木組と白狗組の親組織である。つまり、身内の不始末の可能性がある、ってことだ。

そこを読まれる前に、バタン、と日記を閉じた。
見てもコイツにはわからないだろうが……それ以外にも、別に知らなくていい情報がある。
友人に薬を盛られたなど、今更刻みつけなくてもいいだろう。

「人気になりたくてもがいてたみたいだな」

とだけ呟き、宇鷺に日記を見せに行った。

鈴鹿 巴:「……む、なんだよ。それ」

十羅矢がもがいてたのはメモやら日記を少し見てわかっていたけれど、当人がここに居るからって勝手に日記まで見てコメントがそれってどうなんだと少し不機嫌になる。

十羅矢は何も言わないし、大丈夫ならいいんだけど。

慌ただしく彼方此方調べている2人に口を挟んでも聞いてくれなさそうだし、少しだけ不機嫌になってむ〜っとしながら俺は二人を端から眺めていた。

金雀枝 柑爾:宇鷺と共有し終わったら机を見に行く。

KP:【机】

机の上には一枚のPTPシートがある

■目星

金雀枝 柑爾:CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 56 > 成功

KP:日にちが印字されている。 今から一ヶ月前だ。
また、四錠だけは未使用のままらしい。初めて見る薬は、真っ黒な錠剤だ。

宇鷺 翔汰:「……赤い薬だって、噂では聞いてたんだけどな」
「すげえ真っ黒だ」

[HO1] KP:PTPシートには買ったその日が印字されているのでは無いか、という推測を組長から聞いたことがある。

KP:■HO2:聞き耳

鈴鹿 巴:CCB<=75 聞き耳 (1D100<=75) > 64 > 成功

[HO2] KP:「おかしかったんだ。本当は一緒に、ずっと、近くで見ていたかった」 と聞こえた気がした。

金雀枝 柑爾:「これ、買った日付じゃねぇか。ウチの組ではそういう推測が出てる」
「黒い薬ってのは……気味が悪ィな」

鈴鹿 巴:傍にいる十羅矢を見てこいつが言ったのかな?そう判断した俺はおかしくなってふっと笑う。

「おかしかったってなんだよ。これからもずっと一緒に公演出られるし近くで見られるだろ?お前こそ変なこと言うなよ」

そう若さん達に聞えるか聞こえないかくらいの声で言う。

金雀枝 柑爾:CCB<=45 聞き耳 (1D100<=45) > 99 > 致命的失敗

KP:巴くんが何かぶつぶつと口を動かすのが見えた。
柑爾の耳には一部だけ届く。

「ずっと一緒」

今も傍にいるという彼に言っているのだとしたら?

ゾッと背筋に寒いものが走る。
SANを1減らしてください。

[ 金雀枝 柑爾 ] SAN:52 → 51

金雀枝 柑爾:「おい!馬鹿なこと考えてんなよ!」
思わず、ガッと首根っこを掴んだ。

鈴鹿 巴:「わわっ!なんだよ、どうしたんだよ、若さん!」

突然引っ張られて何事かと若さんに問う。

「ちょ、苦しいから……!それに馬鹿な事って何さ!」

金雀枝 柑爾:「お前が、アイツの後を追っちまうようなこと、言うから」

力を緩め、何かを堪えるように告げる。
キャンキャン元気に喚くから勘違いかもしれない、と思い直したものの。今コイツはおかしくなっているのだ。確信が持てない。

「違うならいい……

鈴鹿 巴:「え?俺が?誰の?」

「流石に俺でも死んだ人の後は追わないし~!てか誰も死んでなくない?若さん変だよ?」

だけど、どこか心配そうな若さんの様子に俺は少しだけ心がざわついた。
こんな気持ちに、顔にさせたいわけじゃないのに。どうしてだろう?どうして若さんはそんなことを言うんだろう?

「大丈夫だよ、俺はちゃ~んと生きますから~」

金雀枝 柑爾:両手で頬を包み、少し持ち上げた。
温かくて泣きそうになる。

「は……はは。ああ、そうだな。生きてくれ」

ぎゅ、と力を込めてから離した。

鈴鹿 巴:「勿論。まぁ、なんか俺がしんどいとか言って死にたいとかふざけたこと言い出したら、その時は若さん止めに来てよね〜!なんてね~」

なんて少し照れながらも若さんに明るくそう言った。あと人前だからこういう事されるの普通に照れるんだよなぁ。

まぁ、いいんだけど。

そうして、何やら捜索している二人を俺はまた見守るのだった。

金雀枝 柑爾:馬鹿なこと言ってやがる、と思いながら最後。棚を見る。

KP:【棚】
棚には非常に書き込まれたノートが大量に詰め込まれている。
掻い摘んでしっかり読み込むには、図書館に成功する必要がある。

■図書館-20
■目星

鈴鹿 巴:CCB<=60-20 図書館 (1D100<=40) > 64 > 失敗

金雀枝 柑爾:CCB<=25-20 図書館 (1D100<=5) > 84 > 失敗

KP:二人は量に負けました。

金雀枝 柑爾:CCB<=75 目星 (1D100<=75) > 94 > 失敗

鈴鹿 巴:CCB<=60 目星 (1D100<=60) > 71 > 失敗

KP:やっぱり、棚の資料に負けました。

KP:しばらくして様々な車がアパートの前に止まり、大勢の人間がやってくる。
呼んでいた警察が到着したようだ。
現場保存や捜査、様々な事が迅速に行われる。

KP:それを呆然と眺めていれば、突然「じゃかしいねん、このボケェ!」と怒鳴り散らす声が部屋から聞こえる。
何事かと思っていれば、四葉が宇鷺の首根っこを掴んでこちらにやってくるのが見えた。

巴くんの発狂は解けてて大丈夫です。

■聞き耳

鈴鹿 巴:CCB<=75 聞き耳 (1D100<=75) > 62 > 成功

金雀枝 柑爾:CCB<=45 聞き耳 (1D100<=45) > 23 > 成功

KP:二人の会話内容が漏れ聞こえてくる。

「ちょ、そーしろー痛い、くい込んでる爪!爪が!」
「このアホが、なぁにが『今夜抱いてやるから情報分けろ』だ。俺にデメリットしかないやんけ」
「や、でもさ、ソウシは俺じゃないと満足出来ねえじゃん……
「いてまうぞコラ」
「待って!本当じゃん!いい加減認めろってお前は可愛い俺のペッ……

KP:何かを言いかけた宇鷺が、四葉によって背負い投げをされる。地面に叩きつけられた身体を四葉は何度も蹴った。
悲鳴にも似た何かを上げる宇鷺は、ぷるぷると震えていた。あは、いたぁい、と半分寝ているのかという声を漏らして。
しばらく痛めつけて満足したのか、四葉が大きな溜息をつきながら君たちのもとへやってくる。

四葉 奏士郎:「通報おおきに。まさか、アンタらやったとはな。そして……何でこいつもおんねん」
「鈴鹿さん。言うたやん、“アレ”に気ぃつけやって」

鈴鹿 巴:「え、だって、情報持ってる人がその人だって知らなくて……ごめんなさい」

「あの、四葉さん、宇鷺さんと、その……

これは聞いてもいいものなのだろうかと、少し言い淀んでしまう。

金雀枝 柑爾:聞こえちまったの、スルーすべきだろうか。いやまあ、脅しのネタが増えたと思えば。
「アイツ本命いるらしいし、師匠は平気じゃないか」
ハハ、と乾いた声で笑う。なんか師匠がもとに戻ったっぽくて安心した。

四葉 奏士郎:「ん?なんや?」
聞こえたとは思ってないから、鈴鹿さんの言いたいことはわからずキョトンとするなぁ。

鈴鹿 巴:「あ、いや、なんでも~?」

わたわたと誤魔化すようにそう言って「お仕事、お疲れ様です~」っと言っておいた。
警察も大変なんだなぁ。

KP:そう話していれば“アレ”がやってきた。不服そうな顔で四葉は宇鷺を睨みつける。随分仲がいいのか、それとも際限なく仲が悪いのか。それは彼らのみぞ知る事なのだろう。

KP:「今日はごっつ忙しいねん。なんでお前が……
「忙しいの?」
「メデューサ使用者が、各地で変死しとる言うて他の捜査官も駆り出されとんのや。んで、これで今日は5件目や……何はともあれ、事態が明らかに急変しとる」

四葉 奏士郎:「……鈴鹿さんは一先ず戻りや。さっき連絡させてもろたけど、お師匠さんも心配しとるみたいやし。演目のスケジュール変更と会議がある言うとったで」

「それと金雀枝、暇か?暇やったら、一緒に着いてってやってくれ」
金雀枝へと顔を寄せ、何かを囁く。

[HO1] KP:四葉に「ココ最近の鈴鹿の人気の上がりようが異質や。あの子も今回の事件に一枚噛んどる可能性がある。お前、形はどうであれ気に入っとんのやろ。鈴鹿を守ってやってくれ」と耳打ちされる。

鈴鹿 巴:「あ、ああ。そうだ!公演のこともあるし、そちらに行かないと……!」

「ありがとうございます!」とお礼を四葉さんと、あと一緒についてきてくれた宇鷺さんに言った。そして、何やらついてくるらしい若さんに向かって「行くか」と声をかける。

金雀枝 柑爾:四葉の囁きに渋い顔をし、「だろうよ」と頷く。

「じゃ、行くわ。そっち任せた」
と宇鷺には言い残して。
俺たちはホールに戻ることにした。