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enoki181
2023-04-14 00:27:15
74597文字
Public
リプレイ
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【CoC】ロトカ・ヴォルテラの愛堕討ち(柑爾×巴)【リプレイ】
PL:黝さん、エノキ(KP兼任)
シナリオ
https://booth.pm/ja/items/3563200
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KP:部屋から出ると、その先は夜景が一望できるガラス張りの部屋だった。
KP:しかし、奇妙だ。君が普段見ているような空とは打って異なる、暗い暗い世界。星があるかと言われたら、そうは見えない。
真っ黒な世界にひとつ不可思議なものが見えた。
KP:不可思議、いや、貴方はよく知っている筈だ。
それは、地球だった。
衛星写真などで見た事がある、確かに巨大なそれは窓の端に映る。
まさかここは宇宙だというのだろうか。
KP:奇妙な現象の中に自分がいることに驚き、SANc1/1d5
鈴鹿 巴:1D100<=71 正気度ロール (1D100<=71) > 61 > 成功
金雀枝 柑爾:1D100<=48 正気度ロール (1D100<=48) > 43 > 成功
[ 金雀枝 柑爾 ] SAN:48 → 47
[ 鈴鹿 巴 ] SAN:71 → 70
KP:そして、ガラス張りの窓の近くのソファに、一人の男が座っている。
黒八鬼 襲:「いらっしゃい」
「素敵な時間は過ごせた?」
KP:そう、黒八鬼襲だ。
金雀枝 柑爾:ガキを背中に隠すように立つ。
「襲?テメェ、なんでお前が?」
鈴鹿 巴:「えええええええええ?!なんで???」
「えええええええ????!!!!」
俺は若さんの後ろでめちゃくちゃびっくりしてしまった。
だってこんなところにこの人がいるなんて思わないじゃん!
金雀枝 柑爾:「うるっせー
……
」
ぼそっ
黒八鬼 襲:「お気に入りだから招待したんだよ」
「特に巴さんは」
「その子が欲しいんだ」
金雀枝 柑爾:「持ち主に許可を取る姿勢は利口だな。だからって大人しくやると思ったか?」
「
…
同じ組にいる同士だ。できれば穏便に済ませたい」
「正直、すでにその面ぶん殴ってやりてぇんだが」
鈴鹿 巴:「ハッ!!」
思わず首裏に手を当ててしまう。
あの時された事を思い出してしまってまた何とも言えない気持ちになってしまう。
ううう、ああいうのって良くないんだよなぁ
…
...!心臓に悪い!!
「俺の事、欲しいって
……
」
そんなこと言われても、困る。
別に俺は襲さんのこと好きでも嫌いでもないから。どうしたらいいんだろう?
あと、若さん。持ち主の許可って何?!俺の事よく吼える犬だとでも思ってるの???!!!
黒八鬼 襲:「うん。巴さんがここに残ることが俺の願い」
「だから、聞いてくれるなら、柑爾は無条件で帰してあげる」
「だって、巴さんがいるとかいないとか、君には関係ないだろ?あくまで君たちは仲の悪い他人なんだから」
「
……
そうでしょ?」
金雀枝 柑爾:「
……
関係なくはない」
暫し考えて、それだけ呟く。
鈴鹿 巴:「え、ヤダ!!」
「俺こんなとこにいたら落語出来なくなるだろ!そんなのヤダ!!」
なんで俺がここに残らなければいけないのか?二人は元々知り合いなんだから若さんが残るべきでは??なんて思ったけど
……
俺と若さんは『仲の悪い他人』かぁ。
今までのことを振り返ると確かに仲の悪い何とも言えない仲の『他人』であるように思える。だけど、それだけで片付けて良いのかも、正直違うとも思ってる。
金雀枝 柑爾:「
……
だなぁ」
ふ、と笑みが漏れる。
素直に感情を示すコイツに、尊敬と憧れと呆れを込めて。
「ここがどこだか知らんが、コイツにはやることがある。他人だとして、別に俺は薄情じゃねェんだわ」
「あと、襲、お前にやるのは単純に腹立つ。横から手伸ばすとか、卑怯な真似しやがって」
黒八鬼 襲:「はは、そう言うと思ったよ」
「だから、もう一つ提案させてもらおうと思って」
黒八鬼 襲:「でも、こちらからもう一つの提案をする前に聞かせてよ。君はなんで、巴さんを渡したくないの?君のものじゃないのに」
金雀枝 柑爾:「いや、どっちかというと、周りからお前のモンだ的な。外堀から埋まってってる気が
…
」
ぼやきながら考える。
「別に仲よしこよしでもねぇし、俺のモンでもねぇが
…
目の見える範囲に置いとくのが一番うるさくねぇ」
「かといって、俺以外の奴に黙らせられてんのもな。ムカつくんだわ」
「ムカつかないことをしてるだけだ。別におかしかないだろ」
黒八鬼 襲:「
……
ふうん」
「巴さん。君はこんな柑爾のことをどう思うの?」
「こんなに君に固執している柑爾を君はどう思う?」
金雀枝 柑爾:コシュウ?って漢字が浮かばなくてぽかんとしている。
鈴鹿 巴:「まぁ
……
別に。若さんが俺に何と思おうが、まぁ俺の方が強いんで?悪い気はしないかな?」
若さん、自分の気持ちちゃんと自覚しなよ!!!とツッコミを心の中でひっそりとしたところで、俺はそう返した。
「面白い玩具って感じで好きだよ?」
実際一緒にいて退屈しないしね。
金雀枝 柑爾:「あ゛????」
不機嫌そうな顔を近付け、襲には聞こえない声で。
「玩具突っ込まれてヨがってたのかテメェ????本当に突っ込んでやろうか????」
鈴鹿 巴:「え~~~??そんな事ないですけど~~~~俺がそんなんでヨがることあるわけないじゃ~ん」
頬に人差し指を当てながら「はて?」というように、若さんをおちょくるように言う。
金雀枝 柑爾:「
…
出たら覚えとけよ」
「さっきの物欲しそうな顔、俺は忘れてねぇぞ」
鈴鹿 巴:「ちょ、それは
……
!!!」
「わかったよ、わかったから〜!若さん大好きだよ、ほら機嫌直して?」
ね?ね?と若さんの機嫌を取るように言う。
金雀枝 柑爾:「本音しか言えねぇときにもっかい聞かせろよ」
にたぁ
鈴鹿 巴:「まぁ、その時覚えてたらね!」
ま、若さんのことだからすぐ忘れるかもだけど〜!
黒八鬼 襲:「ふふ、そう。君たちは互いにそんな風に思っているんだね。 なるほど、通りで俺の薬が効かない訳だ」
「正しく、喧嘩するほど仲がいい
……
のかな」
金雀枝 柑爾:「は????」
勢いよく振り返る。
仲がいい??頭湧いてんのかコイツ。
鈴鹿 巴:「薬?!なに?薬って???」
若さんと同じく俺も襲さんを見る。
金雀枝 柑爾:「
……
あの薬、まさか、テメェが?」
黒八鬼 襲:「そう、俺が作ったの」
「昔、信者を増やすために使ってたやつを応用したのさ」
「イイ人が欲しくてね」
金雀枝 柑爾:信者だぁ?よくわかんねぇな
…
。
「オヤジに報告は上げるからな」
鈴鹿 巴:「イイ人って何???信者って??なんか怪しい宗教かなにか?」
黒八鬼 襲:「んー
……
ふふ、想像にお任せ」
鈴鹿 巴:「あのさ、その薬って
……
十羅矢の部屋にあった黒い薬も関係してる???」
黒八鬼 襲:「ああ、うん、それのことだよ」
「今メデューサって呼ばれてるんだっけ」
鈴鹿 巴:「え、メデューサ作ったの襲さんだったの?!」
俺はビックリして目を見開いて襲さんを見る。
金雀枝 柑爾:「オイ、早くそのもう一つの条件ってのを言え」
話に割って入った。
コイツが薬を飲まされたことを伝えたくない。
黒八鬼 襲:「いい反応してくれるなぁ
…
ハイハイ」
黒八鬼 襲:「さて、改めて、俺からのもう一つの提案なんだけど」
KP:そう言って、襲は一つの薬の瓶を貴方たちの前に置く。
黒いのに酷く透明感を感じさせる、得体の知れない液体が入っている。もし蓋を開けて匂いを嗅いでみたりしても無臭だ。
なおのこと、これが何かが分からない。
KP:君たちが訝しげにその瓶を眺めていれば、口角を上げて襲が笑う。
黒八鬼 襲:「それを飲み干すの」
黒八鬼 襲:「中身の正体か?さて、なんだろう。君はなんだと思う?」
「毒だと思う?それとも、催淫薬だと思う?或いは惚れ薬?それとも記憶をなくす薬、或いは
……
さてなんだろうね。中身がわかってしまったらつまらないだろう」
黒八鬼 襲:「強者が強者たる所以は、力を持っているからなのか、それとも頭脳を培ったからか、さてどちら だろう。戦況を如何に見極められるかなのかもしれないね。雲行きの怪しい勝負に背水の陣で挑むかい?それとも身を引くかい?さて、君たちの答えを見せてよ」
黒八鬼 襲:「こんな薬飲んだらろくな事がない。でも飲まなくてもきっとろくな目に合わない。何をしたって転落だ。でもそのやり方くらいは選ばせてあげる」
黒八鬼 襲:「君はどの堕ち方を選ぶ?」
金雀枝 柑爾:「
……
飲めばいいんだな?」
薬の瓶を手に取り、蓋を開けようとする。自分で全部飲む気だ。
鈴鹿 巴:「ちょ!一人で飲む気!?それはズルくない???!!!若さん馬鹿でしょ!?俺にも残してよ〜!!ね~~~~~え~~~~~~!!!」
若さんの腕をつかんで揺さぶって駄々をこねる。
金雀枝 柑爾:「は????」
すでに薬を飲まされてるコイツに、これ以上は
……
と真面目に考えてたんだか??馬鹿らしくなってきた。
「中身分かんねぇんだぞ。お前それでもほんとに飲むのかよ」
自分は大して気にしてない。まあ死ぬときは死ぬような仕事してっからなぁ的な価値観。
鈴鹿 巴:「飲む!!何の足しになるかわかんないけど!!飲む!!」
「もしかしたら落語の演技とか、なんかに使えるかもしれないしね!」
目をキラキラさせて若さんを見て、強く頷いて答える。
金雀枝 柑爾:真っ直ぐすぎて逆にげっそりする。
「いや
…
毒だったらどうするよ
…
お前、飲むんなら覚悟決めろよ
…
」
鈴鹿 巴:「まぁ、死んだ時は俺もそれまでよ!」
カッカッカ!と役者のように笑った後、口元をニヤリと歪め、扇子を口元にあてて若さんに言う。
「そん時は、一緒に心中しよっか」
金雀枝 柑爾:「
……
は、はははは!お前よぉ
……
まじか
……
!」
腹を抱えて笑い、今度こそ薬の蓋を開ける。
「考えなしに大口叩いたのかもしれねぇが、その言葉、忘れさせねぇからな」
そして、半分より少し多い量を煽った。
残りを渡す。
鈴鹿 巴:「どうだか?逆に若さんって忘れっぽいとこありそうだからなぁ
……
」
まぁ、忘れてても俺が全部覚えておいてあげる。
俺も本気なんだってこと、見ててよね!
若さんから残った薬を受け取ると、俺は一気に煽って中身を飲み干した。
黒八鬼 襲:「一緒に
……
分け合う」
「ふふ、いいね、いいね、それが君たちの幕引きか!」
「互いと互いをそこまで陥れたいのか、それともなかよしこよしのつもりか、なんでもいい!君た ちのその選択、気に入ったよ!」
KP:君たちは薬をあおる。
喉を通過していく液体がじんわりと、身体全体に巡っていく感覚に襲われる。ドクドクと足や手の先へ巡っていく。
途端、頭がぐらり、と揺れた。
一瞬の目眩の 後、周囲の景色が揺らめいた。音が遠くなる。
KP:「そんなに一緒に堕ちたいのなら、いっそ地獄の果てまで、君たちを
……
」
KP:美しい女性の声が聞こえてくる。
瞼の奥で、誰も居ない寄席で一人の美しい女性が正座をして何かを話している。
「狼は子ヤギを可愛がるあまり、自分の腹に収めてしまった。子ヤギが欲しかったというじゃない か。子ヤギはこれで一生、狼の一部となりて
……
だが、裏を返せば狼だって子ヤギがいなくなれば 死んでしまう。互いに一人で生きられるはずのそれは、愚かにもひとつになってしまった。一心同 体、それでも互いのことを憎まずにはいられない。これが本当の同族嫌悪でしょうか」
お辞儀をすれば、どこからともなく拍手が巻き起こる。
それを耳にした途端、意識が暗転する。
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