enoki181
2023-03-07 15:49:35
53569文字
Public リプレイ
 

【モノトーンミュージアム】霧晴れの空、輝く■【リプレイ】

前作→【モノトーンミュージアム】奇妙な国に潜む影 ~呪われし地と囚われの花婿~【リプレイ】 https://privatter.me/page/664995cb534e0
PL:成海さん、守部さん、柳さん、エノキ


▼国王と王子 シーンプレイヤー:PC1

GM:各々集めた情報をまとめるために一度"霧深き緑の国"の外で集まった。
イワンはクローディオから国王の日記を貰う。
それを読み、全てを知った彼女は唇を噛みしめる。

GM:というわけで出たい人

エメーリャ:出る

ヒルダ:出るか。

クロ:俺も出ようかな

[ GM ] シーン:8 → 9

[ クロ ] シーン:7 → 8
[ エメーリャ ] シーン:6 → 7
[ ヒルダ ] シーン:7 → 8

イワン:父親に愛されていたという実感と、申し訳なさと、国民を巻き込んでしまった悲しみが同時に押し寄せる。
僕のことよりも、民の幸福を取ってほしかった。
その気持ちがないわけではない。
かといって、一人の人間が、誰かを想う心を否定することも僕にはできない。
何より歪んだ御標に従うことは、紡ぎ手となった今絶対と思うこともできない。
……どの道を取れば正解だったのか、僕には分からない。

エメーリャ:「王宮に、これが……クロ、王様はいらっしゃらなかったんだよな」

今イワンの手にする日記には、先ほど目を通した。今は言葉を見つけられず、するりと目を逸らした。ヒルダ様とクロに向き直る。

「王様を討てば、国は終わる」

息を深く吸ってから言った。
ほんの一瞬だけ、イワンの前で伝えるかを迷った。

クロ:「……そうだね。日記を見つけた場所に人の気配はなかったよ」

エメーリャにそう返す。
異形の気配とほつれはあちらこちらにあったけれども。

……歪んだ国とはいえ、生きていた人はたくさんいただろう。
それでもこの国は、もう存在してはいけない場所だ。

イワン:「……終わらせなきゃいけない」
その結論は変わらない。

「この国は世界の理から外れてしまった。これを戻すことはできない。だから、終わらせなきゃいけない。それが僕がやるべき王族としての最後の仕事だ」
ぎゅっと拳を握る。

ヒルダ:「イワン」
肩を叩く。

「お前のやることは為政者としても、紡ぎ手としても正しい。それ以外の答えは確かにない」

「だけどな、心が迷ったままではお前はこの国に囚われ続けてしまう。……幸い時間はある。まずはイワン、お前としての答えを見つけろ。成すべきことじゃない、成したいことを」
今のお前なら見つけられるはずだ。

エメーリャ:ヒルダ様の言葉は、俺の心にも沁み渡るようだった。
息を吐くと、体に力が籠っていたことに気が付く。

「あの、物資の準備などは勿論行いますが……俺たちの気持ちの整理をつけさせていただけませんか。此処は、俺たちの国なので」

隣に立ち、イワンの拳を柔らかく包み込んだ。

ヒルダ:「ああ、この国はお前達が生まれ育った国だ。本当の意味で、国を発つ時が来た。大事なものは忘れないよう、十分に考えると良い」

イワン:「エメーリャ、ヒルダ様……
静かに深呼吸をする。

「ありがとうございます」

シーンエンド

・舞台裏

ヘルマンクルーク:1d6 【舞台裏MP回復】 (1D6) > 6
[ ヘルマンクルーク ] MP:16 → 22


▼星紡ぎの針 シーンプレイヤー:PC2

GM:一同はヘルマンクルークの考察を元にして塔に向かう。彼の言った通り、城の横にある塔の上には厳重に閉じられている箱が鎮座していた。

GM:出る人ー

ヘルマンクルーク:おー!

エメーリャ:行くよ

クロ:出るよー

ヒルダ:出る。

[ GM ] シーン:9 → 10

[ エメーリャ ] シーン:7 → 8

[ ヒルダ ] シーン:8 → 9

[ クロ ] シーン:8 → 9

[ ヘルマンクルーク ] シーン:7 → 8

イワン:「こんなところにこんなものがあるなんて……知らなかったな。ここは国王と宰相以外立ち入り禁止だったから」

ヘルマンクルーク:「ネ、言ったとおりでしょう!」
うんうん!ワタクシは信頼できますね!

エメーリャ:「けど、なんでヘルマンがそれを知ってるんだ?」

ヘルマンクルーク:「……ンー、勘でしょうか?」
「なんてなんて、冗句ですよ!」
「そろそろワタクシも長話をする番でしょう……
と言って、周囲に自分たち以外の気配がしないのを確認してから語り出します

ヘルマンクルーク:柱の陰に皆を手招きすると、影が動き小さな芝居が始まる。
「ワタクシはね、この国の住民だったんです」
「いたって善良な、悪いことなんて思いつかない人間でした」
「ですがある時、ほつれを生む儀式を見てしまったワタクシはその中へ突き落とされたのです」
「誰がワタクシにそんなことをしたのかは、今ではもうわかりません」
「ただひとつだけ、知っているのは……
「この塔から宝物のような針が持ち出されていたということ」
……
「おしまい!めでたし!」

ヒルダ:「……めでたくはないな」

ヘルマンクルーク:「今流行りのアンハッピーエンド、ということでひとつ」

エメーリャ:「やっぱりめでたくねぇよ!」

クロ:「アンハッピーというよりバッドエンドだねぇ……

イワン:「でも、それなら納得だ。ヘルマンクルークがこの国に入れた理由は至ってシンプルなんだね」

ヘルマンクルーク:「まさかこんな裏技があるとは……仕掛けがあるなら、もっと早く気付いておくべきでした」

エメーリャ:「ああ。でも、そのせいで……
眉間に皺を寄せ、言葉を探す。此処に来てから、自分の言葉を探してばかりだ。結局形にできなくて不甲斐なさを感じてもばかり。
……なあ、ピエールにはもう言ってんのか?」
質問を投げる。

ヘルマンクルーク:「……それは伝えたほうがいいことなんですか?」
ケロリ

エメーリャ:「どっちでもいいだろうけど。ヘルマンが言わないんなら、周りから伝わる可能性、あるぞ。なんで国に入れてんのか、まだ考察続いてんだろ?」

ヘルマンクルーク:「そうでした。フフ、ワタクシってば!」
「早めに伝えて、向こうの負担も減らしてあげないとですね」

ヒルダ:「さて、そろそろ必要なものを回収するぞ。イワン。国宝みたいなものだ、お前が開けるべきだろう」

イワン:「そうですね」
箱に手を伸ばして、開ける。

その中には、裁縫師が使うような針が一つ眠っていた。

「これを使えば、ほつれを縫える」
そう言いながら針を手に取る。

GM:ここで歪みが発生します。

GM:【時間逆流】
時間が局地的に逆流する。シーン内に存在するあらゆる無生物と生物は、2d6年前に戻る。生物ならば若返る。この結果、製造年/生年より前に戻った場合は虚無に飲まれ消滅する。紡ぎ手は【縫製】難易度8の判定に成功すれば、この影響を受けない。

ヘルマンクルーク:剥離欲しいので引き受けます!

[ ヘルマンクルーク ] 剥離値:1 → 3

ヒルダ:「歪みが発生したということは……いよいよという感じだな」

ヘルマンクルーク:「物語もいよいよ佳境ですかね?」

エメーリャ:「イワン、大丈夫か?」
険しい顔で針を手にしたイワンに駆け寄る。

イワン:「ああ、僕は大丈夫。なんともない」

エメーリャ:返答に息を吐きつつ、塔から国を見下ろす。

“いよいよ”
“佳境”

影が蠢く光景を眺めながら、先ほどの言葉を思い返した。

シーンエンド