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enoki181
2023-03-07 15:49:35
53569文字
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リプレイ
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【モノトーンミュージアム】霧晴れの空、輝く■【リプレイ】
前作→【モノトーンミュージアム】奇妙な国に潜む影 ~呪われし地と囚われの花婿~【リプレイ】
https://privatter.me/page/664995cb534e0
PL:成海さん、守部さん、柳さん、エノキ
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■オープニングフェイズ
▼オープニングフェイズ PC2
GM:二人が旅をしている道中、ピエール・ベシュティムトの元に聖教会”神羅手衆”所属僧侶からの連絡が入った。
それは『”青き風の国”で近々大がかりな異形討伐が行われる。聖教会の人間として同行し、その顛末を報告せよ』とのものであった。
[ GM ] シーン:0 → 1
[ ヘルマンクルーク ] シーン:0 → 1
ヘルマンクルーク:「ワァ、ピエールも大変そうですね」
今にも落ちてきそうな空の下で、二人の影が並んでいる。
二人はとおく、とおくを目指してどこまでも歩いていた。
"青き風の国"といえば、ヒルダとクローディオのいる国でしたよね?
挨拶代わりに同行するのも悪くないかもしれません!
「ピエール、ワタクシも一緒に行きましょう!」
ピエール:旅先の教会に寄った時、僧侶様からお話を聞いた。
友達は隣でにこにこと笑って、すぐに同行を決めたらしいけど。
「ううん
……
ヘルくん、僕、戦ったりできないですよ。お役に立てると思いますか?」
困って眉を下げてしまう。
旅をしてもう一年ほど、前より逞しくなって、できることは増えたと思うのだけど。連れ出してくれた彼にこうやって聞くのは、癖になってしまっていた。
ヘルマンクルーク:「ご不安ですか?大丈夫です!」
ふふんと笑ってワタクシは答える。
「何もワタクシ達は戦えとは言われてません。見て、記録して、それをちょっと盛り上げて話せばいいんです」
「このお仕事が上手くいったら、きっといいお家にも住めますよ」
「アー
……
でも、危なくなったら帰りましょう!」
ピエール:ヘルくんは優しい。其達で、僕たちとは違う理で生きているはずなのに。そこいらの人よりもっと僕のことを分かってくる。
「そっかぁ、逃げてもいいなら
……
ヘルくんも一緒に逃げてくれますか?」
ヘルマンクルーク:「そですね!」
頷いて、即座にそう返す。
友達が危険に晒されることが一番よくない結末ですからね。
「ワタクシはもちろん一緒に逃げます!だけど
……
」
「本当に危ないと思ったら、一人になっても走るんですよ」
身を屈ませて、冗談めいたように話す。
しかしその瞳はいつになく真っすぐだった。
「ワタクシの足ならすぐ追い付けます!」
振り返った先で大きな鳥足の跡が残っている。
ドタバタ走るようには見えないけれど
……
?
ピエール:一緒に振り返り、地面に残る足跡をしっかりと見つめて頷く。
前はヘルくんに手を引いて助けてもらったから、次は自分で逃げられるように。
僕にできることはなんだろう。そう考えて旅を続けてきた。教会を回ってお手伝いをしたりはするけど、僕の居場所はない。邪見にされるでもないけれど、ずっといられるほどでもない。
どこに向かうのかわからない旅なのだから、寄り道をしたって、目的地が明確なときがあったっていいんだろうな。
「それじゃあ行きましょう。えっと、こっちかな?」
一人と一匹は、影を並べて歩き出します。
それぞれの未来へ向かって。
ヘルマンクルーク:こっち、と笑って手を引いた。
ずっと一緒です。たとえ途中まででも。
シーンエンド
▼オープニングフェイズ PC3、PC4
[ GM ] シーン:1 → 2
[ ヒルダ ] シーン:0 → 1
[ クロ ] シーン:0 → 1
GM:"青き風の国"執務室、そこにヒルダとクロ、そして裁縫師組合のローラ・ファイアリヒは集まっていた。
来る翌日、"霧深き緑の国"の異形討伐が始まる。今日はその作戦についての確認を行う手はずだ。
ローラ:「というわけで、これまでのおさらいをするけど、良いかな?」
ヒルダ:「問題ない」
クロ:「俺も問題ないよ」
ローラ:「これまで”青き風の国”は裏手の森から出て来る異形を定期的に討伐していた。その森の奥にはイワンの故国、”霧深き緑の国”がある。調べてみたけど、他国との交流の歴史は確認することができなかった。イワンとエメリヤンの話が真実であれば、国は伽藍の手によって落ちてしまっている。さらに、大きなほつれもあることから複数名の裁縫師が必要だと考えられる」
ローラ:「だけども、裁縫師組合の人間は”霧深き緑の国”に入ることはできなかった。入ったとしても入り口に戻されてしまう。しかし、イワンとエメリヤンは入ることができた。国の関係者のみを受け入れる状態だ。だけど二人だけでの調査は危険過ぎる。様々な方法を検証した結果、”霧深き緑の国”と同盟を結ぶことで、同盟国の統治者は盟友として入国が可能ということが判明した。イワンは為政者だから、正統な契約を以てこれが可能。あとはヒルダ、君にやって貰った通りだ」
ヒルダ:「ああ、国宝の一つを貰い受けた。ペンダントだな」
そう言ってそれを取り出す。
ローラ:「そして統治者に護衛は付きものだ。最大一人までの”青き風の国”の住人が護衛として入国可能。エメリヤン、イワン、ヒルダ、クロ、少し心許ないけど、これが最大限の戦力になる。君たち四人は”霧深き緑の国”に入国して、ほつれの調査と、可能であれば伽藍である”霧深き緑の国”国王、イリヤ・リゾルートの討伐を果たしてほしい」
ローラ:「ふー、こんなものかな?」
クロ:「俺でもわかりやすくて助かるよ、ありがとう」
ヒルダ:「そうだな。
……
しかし、よくもまあ半年でここまできたな。お前が来てくれて助かったよ、ローラ」
ローラ:「いやあ、私は大したことしてないよ。頭くらいしか取り柄がないからね」
クロ:「それにしても相手はイワンの父親かぁ
……
。イワンから聞いてる限りだと、あまり悪い人間のようには思えないんだけどね」
ヒルダ:「悪い人間でなくても伽藍に堕ちる可能性は十分にある。
……
まあ、下手したらやりづらくなるくらいか」
だからと言って放っておいて良いわけもない。
「
……
しかし、何年も活動していて、それでいて国の外に出ようともしないのは不思議な話だな」
ローラ:「"国に入れない"となると、伽藍の目的は国の維持や国の防衛なのかもしれない」
クロ:「たとえそこに留まりたいだけでも、伽藍ってのは歪みやほつれは無尽蔵に増えていくから、どうしてもねぇ。
……
まあ、イワンたちなら大丈夫だと思うけど、いざとなったら俺がとどめをさすから」
ヒルダ:(こいつまた自分で背負おうとしてるな
……
)
呆れ。
ローラ:「出発は明日だから、今日はゆっくり休んで英気を養ってね」
そう言ってから、「あ、そうだ」と思い出す。
「そういえば、聖教会から人が来るらしい。と言っても、神羅手衆の方だし、同行できるのも入り口までだけどね」
クロ:「聖協会から来るんだね、まあ青き風の国の皆もいるし大丈夫かな?」
……
あ、俺の顔割れてる相手とかじゃないといいなー。お尋ね者ってこういう時大変。
ヒルダ:「
……
まあ何かあったら私がどうにかする」
クロ:「あはは
……
。ヒルダ、いつもありがとう。助かるよ」
シーンエンド
▼オープニングフェイズ PC1
[ GM ] シーン:2 → 3
[ エメーリャ ] シーン:0 → 1
GM:"霧深き緑の国"の異形討伐が明日には始まる。
イワンは酒場の外で空を仰いでいる。その様子は決して明るいものとは言えなかった。
エメーリャ:武器の手入れも保存食の準備も終えた。持っていく荷物について、まだ少しだけ悩むことがある。一旦息抜きに外へ出ることにした。
「イワン。準備、いいのか?」
部屋の中に姿が見えないので、外にいるのは知っていた。隣に並び立つ。
イワン:「あ、僕の方はもう済ませたよ。
……
ちょっと、国のことを考えていてね」
あまり元気のない笑顔を見せる。
「
……
異形の姿となって、何年も居続けたのだと思うと
……
もっと早くあの国と向き合うべきだった。そう思うと、僕はずっと逃げていたのかもしれないって」
エメーリャ:イワンの言葉に、滅んだ祖国の光景を思い出す。
イワンと二人で様子を見に行ったことがあるのだ。不思議なことになっていて、俺たちしか入ることができない。中で異形の国民たちが蠢いていたのは、目を覆いたくなるものだったに違いない。明日赴くのはそういう場所だ。考えるなというのも無理だろう。
「イワンのせいじゃない
……
そうは言っても、無理なもんは無理だよな。俺も一緒に背負わせてくれって言っただろ。きちんとケリをつけよう」
イワンの手を包むように握った。
いつも一人で考え込むんだ、この人は。
イワン:「エメーリャ」
手に彼の体温が伝わる。
「ありがとう」
君がいるから僕はこうして立っていられる。前に進むことができる。
明日はきっと沢山つらい思いをするかもしれない。
苦しいと膝を付きたくなることもあるかもしれない。
だけど、君がいるなら。
「君が一緒で良かった。
……
えっと、うーん、こういう時はなんて言ったら良いのかな。感謝もあるんだけど、気持ちがくすぐったくって」
エメーリャ:「その言葉だけで十分だよ」
ふっと笑いが洩れる。
イワンは不器用な奴じゃないのに、二人きりだと言葉に迷うこともあるみたいで。気を張っていないことがわかるから、そんな反応だけで満たされる。
「俺だけじゃない。ヒルダ様もクロもいる。大丈夫だ」
繋いだままに指を撫でる。
……
今は何もない左手の薬指に、いつ未来の約束を取り付けようか。明日持っていく荷物に含めるかどうか、ずっと悩んでいるのだ。何があるかわからないから持っていて損はないかもしれない。持って行かない方が願掛けになるかもしれない。視線を落とし、ほっそりとした指を見つめながら黙る。
イワン:「そうだね。
……
二人ともとても頼りになる。きっと明日は全てを終えることができるよ」
自分にも言い聞かせるように。
「
……
エメーリャ?」
下を向いて黙ったエメーリャを見て首を傾げる。
エメーリャ:「あ、ああ。悪い。なんでも」
顔を上げる。
「終わったとしても隣にいさせて欲しい。
……
そろそろ戻るな」
まだ心配そうな顔をしているイワンの頬へ口付け、手を離して屋内へと戻った。
……
今だったかもしれない。用意した指輪を部屋に置いてきた自分を恨んだ。
シーンエンド
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